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2024年バックナンバー

雑記帳

江戸時代の火事と消火方法

 現在の消防署の消火活動は火災現場で水を噴射するというものです。
 昔はそうだったでしょうか。

 江戸時代の家屋はほとんど木造です。
 当時の建物は木と紙でできていて、現代のように防火壁などないので、とても燃えやすいものでした。
 さらに、長屋づくりで、狭い土地に密集して町ができていたために、一度火災が発生するとあっというまに近隣にまで燃え広がってしまいます。
江戸の街は人口が集中し、建物が密集していたために、火事が多く、しかも規模も大きくなりました。
 消防団員として活躍するのは主に建設作業に携わる町人たちでした。
 建物の構造や道具の使い方を熟知した人たちです。
 なぜでしょう。

 「火消」という名前ではあるものの、実際に火を消すことはめったにありませんでした。
 江戸時代には人口が密集しているのに対して水道設備が追付かず、江戸の街は慢性的な水不足に悩まされていました。
 消そうにも水がないというのが現実です。
 ポンプもホースもありません。
 せいぜい桶でくんだ水をかけるだけです。焼け石に水ですね。

 火消の主な仕事は、延焼を最小限に食い止めることです。そのための破壊活動を行いました。
 そのため、長鳶口(ながとびぐち)と呼ばれる、鎌を大きくしたような道具や、大のこぎりなどを使いこなせる鳶職などの専門家が火消の中心メンバーとなり、火を消すのではなく、火元を破壊したり、隣の家をつぶしたりして、火事の広がりを抑えたのです。

 安田火災海上保険という会社がありました。
 ゴッホの「ひまわり」を購入したという記憶がある方も多いでしょう。
 日産火災海上保険が合併して損害保険ジャパンになっています。

 安田火災のマークは右上のマークでした。
 延焼を最小限に食い止めるため、近辺の家屋の破壊活動を行うための道具です。
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