2023年バックナンバー
雑記帳
なでしこジャパンのウズベキスタン代表と2-0で勝利
令和5年10月29日、パリ五輪サッカー女子アジア2次予選の第2節が行われ、グループCのなでしこジャパンがウズベキスタン代表と対戦して2-0で勝利しました。
ただ、変わっていたのは、なでしこジャパンのが見せた試合運びです。
10分に南萌華、さらにその5分後には千葉玲海菜がゴールを挙げ(2選手とも「キラキラネーム」ですね)、試合序盤で2点のリードを奪った日本は無理には攻めず、もちろんシュートもうたず、味方同士でパスを繋ぎ続けるサッカーを展開しました。ウズベキスタンもボールを奪う意識を見せず、目立った攻防のないまま、試合は終了しました。0-2で敗れれば丸儲けです。
大量得点を狙わなかった日本が1位通過に最低限必要な勝点3を確保したうえで、ウズベキスタンの2位での最終予選進出を「後押し」したという見方があります。
トーナメントに進める4チームは、各4チームがあるA組、B組、C組の1位と、A組、B組、C組の2位のうち、勝ち点、次に、得失点差でトップのチームの4チーム、日本は、C組1位を3勝0敗・勝点9での通過は確実で、C組2位勝点6で2位が確実であろうチーム、具体的にはウズベキスタンが2位通過のうちトップになってトーナメントに進めば、A組1位で突破確実のオーストラリアとトーナメント第1戦での戦いを避けることができるという条件でした。
ウズベキスタンに大勝してしまうと、A組、B組の勝点6のチームより、得失点差でウズベキスタンが敗れてしまうという状況です。
それからの試合の結果をみると、A組2位のフィリピンが2勝1敗の勝点6、得失点差-4、C組2位のウズベキスタンが2勝1敗の勝点6、得失点差2で、ウズベキスタンがトーナメントに進めそうです。B組の北朝鮮対タイが延期になっていて、結果は出ていませんが、北朝鮮が勝って、B組1位でトーナメントに進めそうです。
B組は、北朝鮮、韓国、中国、タイと「死の組」で、ご愁傷様ということですが、北朝鮮が、試合数不足で、実力がトップなのに、グループ分けで最下位(4ポッド)に入ったから生じた珍事だそうです。
文句は、A組のフィリピンからではなく、B組の韓国でもなく、中国から出たそうです。
中国は、韓国と1対1で引き分けましたが、勝っていれば2位、2勝1敗でウズベキスタンと並び、勝点はプラス2のウズベキスタンを上回るという計算です。
条件は、中国も韓国も同じでしたが、なんと韓国からは、不平不満はでませんでした。
中国メディアは「最終戦で韓国に勝っても、敗退する可能性がある」「馴れ合い試合だ」(「八百長試合だ」といった批判もありましたが、八百長(中国語で「比赛造假」)は「前もって勝敗を打ち合わせておき、表面だけ真剣に勝負を争うように見せかけること」という定義ですから、該当しません)と猛批判を展開したそうです。
AFCの設けるルール上では何も違反しておらず、なでしこジャパンの取った戦術そのものに問題はありません。
中国が、自分のチームが勝てばよいことで、他のグループの批判をするというのは、お門違いですね。
ちにみに、韓国は、文句はいわなかったそうです。
このような例は、結構あります。
ワールドカップ予選最終戦
今年のワールドカップの予選は、4チームずつ8組に分かれています。
予選で、1チームが対戦するのは3チームずつです。
各チームの第1戦、第2戦の各2試合は、別の時間に試合が入っています。
最終戦を除き、時間だけでなくも開催日も違うことがあります。
最終戦は、どうでしょう。
最終戦は、2試合とも同時刻に開催されます。当然、違うスタジアムということになります。
なぜ、予選の最終戦は、2試合とも同時刻に開催されるのでしょう?
1982年のワールドカップで「疑惑の」試合があったからです。
グループ2の予選です。
西ドイツは1位通過、2勝1敗、勝点4点、得失点差+3。
オーストラリアは2位通過、2勝1敗、勝点4点、得失点差+2。
アルジェリアは3位敗退、2勝1敗、勝点4点、得失点差0。
チリは4位敗退、0勝3敗、勝点0点、得失点差-5。
アルジェリアは「残念」でしたね。
という単純な話ではありませんでした。
アルジェリアは最終戦を終え、2勝1敗、勝点4点、得失点差0が確定していました。
西ドイツとオーストリアの最終戦は翌日開催でした。
西ドイツが負けるか引き分ければ、オーストリアとアルジェリアが予選突破です。
西ドイツが勝って、その点差が3点差以上なら、西ドイツとアルジェリアが予選突破です。
アルジェリアにとって、最悪の結果は、西ドイツが2点差以下で勝つことです。
西ドイツ、オーストリア、アルジェリアが勝点4で並びますが、得失点差で予選敗退です。
西ドイツとオーストリアは、ともにドイツ語が公用語で、歴史的にいって、同一国家を形成していても不思議ではない国です。
西ドイツとオーストリアとも、仲良く予選突破、よそ者のアルジェリアは予選敗退が好ましいストーリーです。
予想通りでした。
西ドイツは、試合開始早々に1得点、その後両チームはロングボールの応酬を行なって時間をつぶし、ゴールなしで、西ドイツが勝利しました。
得失点差でアルジェリアが脱落することになりました。
ということで、最終戦は、2試合とも同時刻に開催されることになりました。1986年からのことです。
ただ、変わっていたのは、なでしこジャパンのが見せた試合運びです。
10分に南萌華、さらにその5分後には千葉玲海菜がゴールを挙げ(2選手とも「キラキラネーム」ですね)、試合序盤で2点のリードを奪った日本は無理には攻めず、もちろんシュートもうたず、味方同士でパスを繋ぎ続けるサッカーを展開しました。ウズベキスタンもボールを奪う意識を見せず、目立った攻防のないまま、試合は終了しました。0-2で敗れれば丸儲けです。
大量得点を狙わなかった日本が1位通過に最低限必要な勝点3を確保したうえで、ウズベキスタンの2位での最終予選進出を「後押し」したという見方があります。
トーナメントに進める4チームは、各4チームがあるA組、B組、C組の1位と、A組、B組、C組の2位のうち、勝ち点、次に、得失点差でトップのチームの4チーム、日本は、C組1位を3勝0敗・勝点9での通過は確実で、C組2位勝点6で2位が確実であろうチーム、具体的にはウズベキスタンが2位通過のうちトップになってトーナメントに進めば、A組1位で突破確実のオーストラリアとトーナメント第1戦での戦いを避けることができるという条件でした。
ウズベキスタンに大勝してしまうと、A組、B組の勝点6のチームより、得失点差でウズベキスタンが敗れてしまうという状況です。
それからの試合の結果をみると、A組2位のフィリピンが2勝1敗の勝点6、得失点差-4、C組2位のウズベキスタンが2勝1敗の勝点6、得失点差2で、ウズベキスタンがトーナメントに進めそうです。B組の北朝鮮対タイが延期になっていて、結果は出ていませんが、北朝鮮が勝って、B組1位でトーナメントに進めそうです。
B組は、北朝鮮、韓国、中国、タイと「死の組」で、ご愁傷様ということですが、北朝鮮が、試合数不足で、実力がトップなのに、グループ分けで最下位(4ポッド)に入ったから生じた珍事だそうです。
文句は、A組のフィリピンからではなく、B組の韓国でもなく、中国から出たそうです。
中国は、韓国と1対1で引き分けましたが、勝っていれば2位、2勝1敗でウズベキスタンと並び、勝点はプラス2のウズベキスタンを上回るという計算です。
条件は、中国も韓国も同じでしたが、なんと韓国からは、不平不満はでませんでした。
中国メディアは「最終戦で韓国に勝っても、敗退する可能性がある」「馴れ合い試合だ」(「八百長試合だ」といった批判もありましたが、八百長(中国語で「比赛造假」)は「前もって勝敗を打ち合わせておき、表面だけ真剣に勝負を争うように見せかけること」という定義ですから、該当しません)と猛批判を展開したそうです。
AFCの設けるルール上では何も違反しておらず、なでしこジャパンの取った戦術そのものに問題はありません。
中国が、自分のチームが勝てばよいことで、他のグループの批判をするというのは、お門違いですね。
ちにみに、韓国は、文句はいわなかったそうです。
このような例は、結構あります。
ワールドカップ予選最終戦
今年のワールドカップの予選は、4チームずつ8組に分かれています。
予選で、1チームが対戦するのは3チームずつです。
各チームの第1戦、第2戦の各2試合は、別の時間に試合が入っています。
最終戦を除き、時間だけでなくも開催日も違うことがあります。
最終戦は、どうでしょう。
最終戦は、2試合とも同時刻に開催されます。当然、違うスタジアムということになります。
なぜ、予選の最終戦は、2試合とも同時刻に開催されるのでしょう?
1982年のワールドカップで「疑惑の」試合があったからです。
グループ2の予選です。
西ドイツは1位通過、2勝1敗、勝点4点、得失点差+3。
オーストラリアは2位通過、2勝1敗、勝点4点、得失点差+2。
アルジェリアは3位敗退、2勝1敗、勝点4点、得失点差0。
チリは4位敗退、0勝3敗、勝点0点、得失点差-5。
アルジェリアは「残念」でしたね。
という単純な話ではありませんでした。
アルジェリアは最終戦を終え、2勝1敗、勝点4点、得失点差0が確定していました。
西ドイツとオーストリアの最終戦は翌日開催でした。
西ドイツが負けるか引き分ければ、オーストリアとアルジェリアが予選突破です。
西ドイツが勝って、その点差が3点差以上なら、西ドイツとアルジェリアが予選突破です。
アルジェリアにとって、最悪の結果は、西ドイツが2点差以下で勝つことです。
西ドイツ、オーストリア、アルジェリアが勝点4で並びますが、得失点差で予選敗退です。
西ドイツとオーストリアは、ともにドイツ語が公用語で、歴史的にいって、同一国家を形成していても不思議ではない国です。
西ドイツとオーストリアとも、仲良く予選突破、よそ者のアルジェリアは予選敗退が好ましいストーリーです。
予想通りでした。
西ドイツは、試合開始早々に1得点、その後両チームはロングボールの応酬を行なって時間をつぶし、ゴールなしで、西ドイツが勝利しました。
得失点差でアルジェリアが脱落することになりました。
ということで、最終戦は、2試合とも同時刻に開催されることになりました。1986年からのことです。