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2023年バックナンバー

雑記帳

令和4年の死者数、過去最多の156万8961人

 令和4年に日本で死亡した人が156万8961人で、過去最多を更新しました。
 出生数などとともに、厚生労働省が人口動態統計として公表しました。
 前年から死者は約12万9000人増え、増加幅は戦後最大でした。

 年代別では、80歳以上の死者が計10万9000人増え、令和3年からの増加数の約85%を占めます。
 死因別では老衰による死が約18万人で、前年より約2万7000人増えました。
 厚生省は、高齢化と新型コロナの影響が死者増につながったとみています。

 令和4年の死因の1位はこれまでと同じく癌で、約38万6000人と全体の24.6%を占めました。 2位が急性心筋梗塞や心不全などの心疾患で約23万3000人(14.8%)、3位が約18万人の老衰でした。
 新型コロナ感染症による死亡は、約4万8000人でした。

 なお、新型コロナ感染症による死亡は、本来の間質性肺炎を引き起こし、死に至らしめたというより、死亡したとき、たまたま新型コロナ感染に感染していたか、いつ死亡しても仕方のない高齢者が、新型コロナ感染が引き金を引いたというべきものでしょう。

 武漢型のコロナウィルスと異なり、オミクロン型コロナウィルスが流行を始めてから、季節性インフルエンザと同等だったという「おち」のようです。

 最近は、屋外はもとより、電車内でもマスクをしている人は、マスクをしていない人と変わらないようになっています。
 私は、裁判所内と、事務所内と、地下鉄御堂筋線のラッシュ時を除き、マスクはしなくなりました。

 日本は、人類史上類を見ない少子高齢化社会になりました。
 人が高齢で死んでいくのは仕方がないですね。

 ヒトは有性生殖で無性生殖ではありません。

 無性生殖をすると、子孫はすべて親と遺伝的に同じになります。
 環境の変化に耐えられず、絶滅するのは、やむを得ないでしょう。

 有性生殖では、交配を通じてさまざまな遺伝的組み替えが起こり、多様な子孫が生まれます。
 そのため有性生殖を行う生物には、環境が変化した時もそれに適した子孫が早く生まれ、絶滅のリスクが少ないという長期的なメリットがあります。
 ただ、いつまでも、個体が生存していたのでは、その生物だらけになってしまいます。
 「死」は、有性生殖をする生物の宿命といえます。

 死とは、私たちの遠い祖先が敢えて選んだ生き方だと言えそうです。
 不老不死と引替えに、新しい組み合わせの遺伝子を子孫に残すという道であり、限りある寿命の中で生涯をまっとうし、次の世代に新しい可能性を託すというシステムです。
 死ぬことによって進化するシステムといえます。


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