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2023年バックナンバー

雑記帳

女子W杯「放送なし」の危機

 令和5年7月20日に開幕を迎える女子ワールドカップの日本国内での放映権が決まっていません。

 国際サッカー連盟(FIFA)は、令和3年以降、男子と女子のW杯放映権を切り離していて、女子単独で販売されるのは今大会が初めてです。
 オーストラリアとニュージーランドで共催される本大会を約40日後に控えた現状、アメリカや韓国のテレビ局がFIFAと合意に至っている一方、日本の他に、イギリス、イタリア、ドイツ、スペイン、フランスなどの強豪国で放送局が決まっていません。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、令和5年3月に開催されたFIFA総会や、男女サッカーの平等に向けてFIFAは女子賞金額の引き上げを行っていることを強調しつつ、女子W杯は男子W杯の半分程度の視聴率があるにもかかわらず、各国テレビ局による放映権の提示額が1%ないし5%程度にとどまっていることに憂慮をしめしました。

 テレビ放映権に関してはFIFAと各国のコンソーシアムや、各国のテレビ局が交渉して決めています。
 田嶋会長は「日本だけではなく、中国、ドイツ、イングランド、フランス、スペイン、イタリアといった強豪国がまだ契約を結んでいない。アメリカ、韓国がどのような契約をしたかはわからないが、カタールW杯のあたりで契約したと聞いている」と他国の例を挙げ、「いまは放映権が日本の市場価値とまだ結びついていないために、放映する局が決まっていないということ。放映されるかどうかわからないことには本当に大きな懸念を抱いている」と危機感を示しました。

 もし放映権の交渉が締結されない場合、FIFAの公式ストリーミングサービス「FIFA+」で日本国内向けに無料放送される形になるようですが、日本語解説はありません。
 無料とはいえ、わざわざ、FIFA+に加入するでしょうか。

 優勝や準優勝が狙えるならともかく、日本のFIFAランキングは11位です。
 ベスト8にも進むことは難しいでしょう。

1 アメリカ合衆国
2 ドイツ
3 スウェーデン
4 イングランド
5 フランス
6 スペイン
7 カナダ
8 ブラジル
9 オランダ
10 オーストラリア
11 日本


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