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2023年バックナンバー

雑記帳

失敗談

 日本経済新聞に「私の履歴書」いいう欄があります。
 功成り名を遂げた、通常、一線を退いた方の書くコラムです。
 日経新聞の同欄に載る著名な方の訃報には、いつ「私の履歴書」を執筆されたかが付記されています。

 今だから書けるというような内幕話も出てきます。
 失敗話も出てきます。
 これは「功成り名を遂げ」「一線を退いた」方だから書けるものです。
 どんな職業でも「私の失敗」という話は、興味深いですし、非常に役に立ちます。
 ただ、どうでしょう。
 仕事で一線で働いている方が、「私の失敗」を書くでしょうか。
 これからの仕事に差し障りがありますから書かないでしょうね。

 内輪の酒の席で、高名な弁護士さんの「失敗談」を聞くことができることがあります。
 そうでなくても「他人にいえる」程度の失敗なら、教えてくれることがあります。
 「友達の失敗」と称して、自分の失敗を教えてくれることもあります。

 また、私が大阪弁護士会の委員をしていた「綱紀委員会」は、「弁護士」の「失敗談」が、「てんこ盛り」です。
 失敗談だけなら、せいぜい、業務に影響のない戒告ですから「運悪かったな」程度ですが、中には深刻な内容のものがあり、考えさせられます。
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