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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

スイッチを入れる前から録音できるICレコーダ

 ICレコーダに、録音スイッチを入れる一定時間前から録音できますという機能を売物にしている機種があります。
 「なぜ過去の分が録音できるのか」と不思議に思う人がある方がおられるかも知れません。

本当に過去の分が録音できるのなら「タイムマシン」級の発明ですね。

 しかけは、ICレコーダに電源スイッチを入れると、自動的に録音が開始されます。
何分か分は常に録音されているということになります。
 録音ボタンが押されない限り、新しく録音された分を録音するごとに、前に録音された分から自動で消えてゆき、絶えず、何分か分が、ICレコーダのメモリに蓄積されています。

 会議や話合いなどがあって、録音する必要がなければ、録音する部分がなければ、スイッチを切れば、電源をスイッチを切ると、自動的に消滅します。
 ある重要な発言があったとき、録音ボタンを押せば、何分か分が、ICレコーダのメモリに蓄積されていますから、その分は、保存しておくことになります。

 録音ボタンを押す前、ICレコーダのメモリに蓄積された分と、録音ボタンを押したとき、新たに録音する部分は、ICレコーダのメモリに蓄積された分と「つぎめなし」(シームレス)に録音するという「しかけ」になっています。

 考えてみれば不思議なことはなですね。
ただ、録音スイッチは入れなくても、電源スイッチを入れるのを忘れたら何の意味もありません。
また、ずっと前の部分は録音されませんから、録音すべき部分があったら、すぐスイッチを入れなければなりません。

 テレビの録画にHDDを使うのが増え、また、HDDの容量が増えました。
テレビが指定された全チャンネルの録画を大容量HDDに記憶していて、自宅に帰って、朝刊と夕刊を見て、見たい番組のみを取出して見るということも可能になっています。
登録するチャンネル数にもよりますが、1週間分くらいなら、テレビの予約は必要はなくなります。

 ちなみに、法律事務所の電話には録音装置がついているのが普通です。
 私の事務所の電話機にも録音装置がついています。

 私の事務所の電話機の録音ボタンを押せば、電話をかけた、あるいは、電話を受けたときからの会話すべての録音ができるようになっています。そして、SDカードに会話内容を保存できるようになっています。

 最初から、すべての会話開始時に、録音装置が入り、私が録音ボタンを押さずに会話を終えたときには録音されていたデータは消去されます。

 といいますか、今日日の法律事務所が購入したり、あるいは、リースをしたりしている電話機は、ほぼ、すべての電話がそうなっているかと思います。

 といっても、私が弁護士になってから、私自身の会話を録音したのは1桁にとどまります。
 自分の依頼者との会話は、基本的に録音しません。
 録音するのは、交渉相手との会話です。

 法律事務所に電話をかけるとき、あるいは、法律事務所に電話をかけるとき、いずれにせよ、録音されたくない内容のことは言わない方が賢明かと思います。

 法律事務所の電話機は「この電話は、会話品質向上のため、あるいは、お客様との会話内容確認のため録音させていただいております」との前置きはしません。
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