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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

韓国のコロナ死、25%はブレイクスルー感染

朝鮮日報・令和3年10月21日付記事

---引用開始---

 この2カ月間で60代以上の新型コロナワクチン接種者の予防接種効果が約16%減少したことが分かった。
 高齢者を中心に新型コロナ重症患者や死亡者が増加している中、新型コロナ高リスク群のブースター接種(追加接種)を急ぐべきだと指摘する声が上がっている。

 中央防疫対策本部が10月20日に明らかにしたところによると、4~6月にワクチンを接種した60代以上の予防接種効果は8月14日の時点で96.5%だったという。
 ところが、時間が経つにつれて免疫力が落ち、10月3日現在のこれらの人々の予防接種効果は80.9%だったとのことだ。中央防疫対策本部は「流行の長期化によりウイルスにさらされる機会が増えたことや、接種後の時間経過に伴う接種効果減少が原因と判断される」としている。
 翰林大学聖心病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は「接種完了率は70%近くに達したが、3~5月にワクチンを接種した人々は免疫がかなり減少しているうえ、最初から免疫ができなかったケースもあるため、これら接種完了者の半分も免疫をしっかりと持てていないものと見られる」と語った。
 高齢者の予防接種効果が落ちている状況で、重症患者と死亡者は増加している。
 10月第1週から第2週までの週平均重症患者数は261人から368人へと増え、週間死亡者数も56人から84人へと増加した。
 10月第2週の週間平均重症患者と死亡者のうち、60代以上の割合はそれぞれ64.7%と89.3%に達した。

 さらに悪いことに、高齢者の免疫低下で感染力が強いデルタ変異株の流行まで加わり、ブレイクスルー感染に非常ランプがともっている。

 最近1週間のデルタ変異株検出率は100%に達した。防疫当局によると、新型コロナに感染したと診断されて10月に死亡した患者の217人のうち、新型コロナワクチン接種完了者は54人(24.9%)、不完全接種者は22人(10.1%)、未接種者は141人(65%)であることが確認された。
 10月に新型コロナで死亡した患者の4人に1人がブレイクスルー感染で死に至ったということだ。

 防疫専門家らは、ブースター接種を急がなければならないと指摘している。

 高麗大学九老病院感染内科のキム・ウジュ教授は「ワクチン接種率を引き上げることも重要だが、今はワクチンを早期に接種して免疫が低下している人々や高齢者・医療関係者などを対象としたブースター接種の速度を上げることに集中しなければならない。ブースター接種の接種率が低いと、11月の防疫措置緩和以降、ほかの先進国のように感染者が急増することになり、最悪の冬を迎える恐れがある」と語った。

---引用終了---

 日本のコロナ感染者のブレイクスルー感染はよく聞きますが、ブレイクスルー感染のうえでの死亡というニュースはあまり聞きません。

 韓国の場合、ワクチンの手配をほとんどせずに、アメリカ、イスラエル、ルーマニアなど、あちらこちらの国の「賞味期限切れ寸前」のワクチンをもらっていて(韓国内から「ワクチン乞食のようなふるまいは国格を損なう」という批判もあったようです。ただ、最初から、韓国に損なうべき「国格」があるのかどうかはわかりません)、その中には、ヤンセンのワクチンがありました。

 ヤンセンワクチンは、1回接種で完了、ただ、ブレークスルー感染も多いという治験報告が出ています。

 また、第1回接種を優先し、第2回目は後回しにしました。
 第1回接種の時、第2回接種の手配をしないまま接種したので、ワクチンが輸入できず、推奨の間隔より長い(ファイザー3週間。モデルナ4週間)よりずっと遅くに第2回の接種をする人が出ました。

 また、第1回接種と第2回目接種が、ちゃんぽんになることは当たり前でした。
 もっとも、現在、ちゃんぽんで構わないという治験報告もでています。

 話を日本に移して、厚生労働省は、ブレークスルー感染に備えた新型コロナウイルスのワクチンの3回目接種について、令和3年11月22日をめどに接種券を対象者に届け、令和3年12月1日から追加接種を始められるよう準備を進めることを市町村などに通知しました。

 2回目接種の完了からおおむね8カ月以上経った人が対象となります。
 まずは令和3年3月~4月中に接種を終えた医療従事者を見込んでいます。

 医療従事者の後は、先行してワクチン接種をした高齢者が見込まれています。
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