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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

ワクチンの有効性

 新型コロナワクチンの有効性とは何を意味するでしょう。

 「感染予防」「発症予防」「重症化予防」が考えられます。

 「感染予防」は、接種した人が感染しないということを意味します。
 しかし、感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは実際無理でしょう。

 ワクチンの有効性の臨床実験は、例えば、ワクチンを接種した100人と、ワクチンにみせかけた生理食塩水を接種した100人とを比較して、検査します(接種される被験者と接種する医師にのいずれにも、ワクチンか生理食塩水かは知らせていません)。

 新型コロナワクチンの実験は、「感染予防」については検査されていません。

 新型コロナワクチンに感染しても発症しないという症例があります。いわゆる「無症状」と呼ばれる人です。
 PCR検査で陽性と判断されても、無症状の人がいるわけですが、ワクチンの有効性の治験にあたり、臨床実験の被験者のうち発症しなかった人について、1人1人にPCR検査をするはずもありませんし、また、する必要もありません。
 症状が出たか出ないの、重症になったかなっていないかだけをカウントします。
 無症状の感染者は、症状が出ないに分類されます。
 ですから、「感染予防」は検査されていませんし、その必要もありません。

 「発症予防」は、接種者と非接種者を比較する臨床試験等で、両群の発症者の数を比較することで、効果を測定できます。
 ファイザーとモデルナは、少なくとも従来型の場合、95%の発症予防効果が期待できるとされています。

 「重症化予防」は、接種者と非接種者を比較する臨床試験等で、両群の重症者(重症者・死亡者)の数を比較することで、効果を測定できます。
 「重症化予防」の数字は見あたりませんでした。どこかにあるのかも知れません。
 もっとも、95%の発症予防効果が期待できるということでしたら、「重症化予防」にこだわる必要がないかと思います。
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