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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

総務省、携帯の音声料値下げを検討へ

 総務省が、令和3年5月31日に開催した「競争ルールの検証に関するワーキンググループWG」において、携帯電話の音声通話料金の値下げが議題にあがりました。

 携帯キャリアの音声通話料金は、ドコモ、KDDI、ソフトバンクともに従量課金だと30秒あたり22円(税込み、以下同)で10年以上変化がありません。

 固定電話と比較しましょう。

 従量制の音声通話料金は、固定電話(NTT東西の加入電話)から固定電話にかけるときの金額は、市内(3分で9.35円)と市外で異なりますし、市外でも距離によって異なります。
 携帯電話から携帯電話にかけると30秒あたり22円均一です。
 距離にもよりますが、利用実績を考えると、固定電話から固定電話にかけるより、携帯電話から携帯電話3倍以上高いです

 また、従量制の音声通話料金は、携帯電話から固定電話への通話料は3分あたり132円であり、固定電話から携帯電話への通話料金は3分あたり66円と2倍の金額です。

 音声通話のトラフィックは携帯電話と固定電話とも、ここ10年で減少しています。
 メールやLINEですましたほうが、相手の仕事の邪魔をしなくて便利であることが影響しているかと考えられます。私自身も音声通話は減りました。

 ただ、音声通話の利用者は約80%で横ばいとなっています。

 通話料金の値下げについて、ドコモ、KDDI、ソフトバンクは「定額や準定額の通話メニューを導入しており、実質的な音声通話料は下がっている」と説明しています。

 この「実質的な音声通話料」は、「音声伝送役務にかかわる営業収益」÷「総通話時間(携帯発)」で計算しています。
 ただ、計算結果は非開示です。自社を信じてほしいということかも知れません。他のライバル会社との関係で、企業秘密かも知れません。

 また、料金プランは定額制、順定額制、従量制を含めて設計しているため、従量制の音声通話料を見直すことで、料金プラン全体の設計に影響が生じる恐れがあるとの説明もあったとのことです。

 スマートフォンのデータ通信は「ahamo」「povo」「Linemo」の発表で格段に下がりました。また、ショップに行く必要のないユーザーは恩恵を受けています。
 そうでないユーザーも、プラン切替えをすれば、少し得になりました。

 格安SIM会社は、大幅に、料金を下げています。
 「ahamo」「povo」「Linemo」に対抗しなければ、撤退を余儀なくされますから。

 データだけではなく、音声の値下げも必要でしょうね。
 ちなみに、私は、携帯電話からの電話は、緊急の場合を除いて、料金のかからない5分間にとどめています。
 暴利だということは、知っていましたから。
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