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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

法律事務所の名称

 同一単位会(大阪弁護士会など)では、同一の法律事務所名はつけられません。

 早い者勝ちです。

 漢字やカナが違えば、発音は同じでも構いません。例えば「渡辺法律事務所」と「渡部法律事務所」と「渡邊法律事務所」「渡邉法律事務所」は、1つの弁護士会に共存できます。

 逆に「東法律事務所」は、「あずま」と呼ぼうが、「ひがし」と呼ぼうが、1つの弁護士会に共存できません。

 西野姓の弁護士は、私をあわせて、大阪弁護士会に5名いますが、私以外の弁護士さんは「西野法律事務所」という法律事務所名は使えません。

 地名や抽象名詞にすることもあります。

 名前を付けたいのなら、姓だけではなく、フルネームにするのが一般的です。「西野佳樹法律事務所」とします。

 あるいは「にしの法律事務所」「西野綜合法律事務所」「西野総合法律事務所」「西野共同事務所」「西野合同法律事務所」とすることもできます。

 また、わざと事務所名を空欄にするという手があります。
 事務所名は、弁護士名簿登録のために必須事項ではないようです。
 名簿をみると、ずっと先輩の弁護士さんの事務所名が「空欄」ということがあります。
 この場合「姓+法律事務所名」を名乗れますし、現実に、それが多かった時代がかつてあったようです。

 ただ、今日日、事務所名が空欄だと、現実に仕事をしないで、弁護士の肩書きだけもっているのではと疑われかねませんから、通常、事務所名は記載します。

 なお、弁護士名簿に掲載されている氏名は、通称がまじっています。

 括弧で併記されている「登録名」と記載されているのが、戸籍上の名前です。

 弁護士になったとき独身で、弁護士になってから結婚して配偶者の姓を名乗ることにしたとき、養子縁組などして姓が変わったときなど、通称名として従前の氏名を使用するときが多いです。

 在日外国人の弁護士さんの通称名ということもあります。

 あと、理由がよくはわからない事例も希にあります。

 下に「登録名」と併記されていなければ、戸籍上の名前です。

 思い懲戒処分を受けた場合、養子縁組して苗字をかえて「ごまかす」弁護士さんがいます。ついでに、所属弁護士会も変える弁護士さんがいます。

 苗字や所属弁護士会をかえても登録番号は変わりませんから、登録番号で検索すると、過去に懲戒歴があることがわかるという例もあります。


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