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雑記帳

アウシュビッツ解放から76年

 令和2年1月27日、ナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所がによって解放されてから75年を迎えた、収容所跡地で追悼式典が行われ、ホロコースト(大虐殺)の生存者や各国首脳が出席しました。

 コロナ前のことです。

 昨年で75年経過していますから、生存者の命も、そう長くはないでしょう。
 あと10年もすると、ちゃんと式典に出席できるか不安です。

 私は、アウシュビッツ収容所に行ったことはありませんが、ドイツ留学時代、ミュンヘン近郊のダッハウ収容所に行ったことがあります。

 日本人とは発想が違います。

 日本人は、敵の軍人(serviceman)は殺しますが、一般人の殺害は避ける傾向にあります。
 また、特定の人種を狙い撃ちにして大量殺戮などはできません。

 メルケル首相は、70周年の際の「国際アウシュヴィッツ委員会」の追悼行事において演説し「私たちを人間たらしめているものの本質、すなわち人間の尊厳を根底から揺るがす攻撃」であったとするとともに「アウシュヴィッツは、ショアーというドイツが犯した文明の断絶行為の象徴である」「私たちは、記憶が鮮明に保たれるよう図る責任を恒久的に負っている」と述べ、当時の残虐行為に関する記憶を後世に伝えていくよう訴えました。

 ドイツは、戦後、ユダヤ人には多大の賠償を行ってきました。
 ユダヤ人が有力なこと、従前の戦争一般と異なり、「ホロコースト」は弁解のしようのないことだからです。

 ちなみに、ドイツは、ユダヤ人以外に、驚くほど賠償はしていません。

 東西に別れさせれば十分、賠償をさせず西ドイツを強大にして、共産主義への砦としようとする、ソ連を除く連合国側の思惑からです。
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