本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

みずほATM障害の理由は印紙税

みずほ銀行が、令和3年2月28日の日曜日、ATMの大トラブルをおこしました。

 障害の原因となったデータ移行作業は、令和3年2月27日に始まり、翌28日に問題が発生しました。

 月末も含む2月下旬から3月上旬の作業について、「なぜ取引が集中する時期に」とシステムの専門家は疑問の声をあげています。
 
 みずほ広報の説明は「システム開発の完了やお客さまへの告知スケジュールなどを考慮して、年間スケジュールの中で、基準日を設定の上、自動切り替え対象の確定・検証を完了後、自動切り替えのタイミングを決定した」という説明です。

 データ移行の時期を決めた理由は、印紙税らしいです。

 紙の通帳は、1年あたり、1冊あたり、印紙税が年200円かかります。

 銀行が通帳を発行する口座数を税務署へ申告して納付するのですが、基準は毎年4月です。
 3月までに口座数を減らしておくと、通帳数×200円が節約できます。

 みずほ銀行は、令和2年8月に、令和3年1月18日以降に新規で開設する口座は、すべて「みずほe-口座」での開設となり、毎年1月31日時点で過去1年間以上、通帳記帳していない顧客の口座も、自動的に「みずほe-口座」へ切り替わり、紙の通帳を使えなくなるようにしました。

 みずほ銀行は2400万の口座があるそうです。

 私のみずほ銀行の口座は、まとまった金額の定期預金と端数の普通預金がありますが、最終記帳は平成26年ですから、自動的に「みずほe-口座」になってしまっています。

 できるだけ多くの通帳の口座を、令和3年3月待つまでに「e-口座」に移行しようとしたということですね。
 通帳1冊につき200円助かります。

 みずほ銀行は、口座のほぼ半数が、数年後に切り替わると見込んでいました。
 版数になれば、単純計算で年24億円の印紙税軽減となります。

 通帳をデジタル化してスマホなどで取引できる便利さを顧客へうたう一方で、背景にあるのが印紙税負担を減らす思惑があったのですね。

 令和3年3月末までに、どの程度の通帳をなくそうとしたのか知りません。
 負荷のかからない程度に処理し、令和3年4月以降にしてもよかったですね。
 妙なところで、わずかの金をケチって、信用をなくしたのでは、元も子もありませんね。

 「システム障害のみずほ」は、利用者の脳裏に深く刻まれたでしょう。

TOPへ戻る