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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

イギリスTPP参加を申請へ

 イギリス政府は、令和2年2月1日、環太平洋経済連携協定(CPTPP)への参加を申請しました。

 イギリスのトラス国際貿易相が、議長国(輪番)を務める日本の西村康稔経済財政・再生相とニュージーランドのオコナー貿易・輸出振興相とオンライン会談し、参加を申請しました。
 この春から本格的に交渉に入ります。

 イギリスはすでに水面下で個別に加盟国への接触を重ねていて、現加盟11カ国はおおむね歓迎する見通しです。
 ただ、関税やルールなどの交渉は「数カ月レベルでは終わらない」との見方が強く、加盟までの交渉は長引く可能性もあります。

 令和2年1月末に欧州連合(EU)を離脱したイギリスは、令和2年末に激変緩和のための移行期間も終わり、EUから完全離脱しました。
 EU域外と自由に通商交渉できるようになったイギリスにとって、CPTPP参加は離脱のメリットを示す目玉政策となります。

 TPPは当初、アメリカを含めた12カ国で、平成27年10月に大筋合意をしていました。
 しかし、トランプ政権発足直後の平成29年1月に米国が離脱を宣言したため、現加盟11カ国でCPTPPとして平成30年末に発効しました。

 アメリカが復帰すればTPPの経済規模は一気に膨らみますが、バイデン新政権は対米投資の拡大や内政を優先しており、現段階ではTPP復帰には慎重姿勢です。
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