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雑記帳

司法試験の合格発表

 法務省は、令和2年度の司法試験について、令和3年1月20日、3703人が受験し、1450人が合格したと発表しました。

 法科大学院を修了せず例外的に受験資格を得られる「予備試験」通過者の合格率は89.36%と過去最高で、法科大学院修了生の32.68%を大幅に上回わりました。

 令和2年度の司法試験は新型コロナウイルスの影響で延期され、例年より3か月遅い8月に実施されましたが、延期による受験者数への影響はわずかだったようです。

 法務省によりますと、合格率は39.16%で、法科大学院を修了した合格者は1072人、予備試験からは378人が合格しました。
 合格者全体のうち男性は1083人、女性は367人。平均年齢は28.4歳で、最年長は69歳、最年少は20歳でした。

 ということですが「司法試験」と検索すると、女性アイドルのような写真のついた記事が検索画面に現れました。

 クイズ番組に「東大王」というのがあります。
 鈴木光さん(女性です。まぎらわしいですが)という東京大学法学部4年の学生が、3年生の時に予備試験に合格し、令和2年度の司法試験を受験したのですが、不合格だったというニュースでした。

 東京大学4年生(留年していない)の司法試験合格者は、十数人いるそうなのですが、その中に入れなかったというコメントでした。

 私の時(昭和52年度)も、東京大学4年生(留年していない)の司法試験合格者は、十数人でしたが、変わっていませんね。
 当時、あまり、司法修習生にならず、上級職国家公務員になったり、法学部助手として学者の道を進んだ人が多かったですね。

 1500人合格になって、予備試験合格組の合格率が9割で不合格というのは、テレビ出演に忙しかったのでしょう。


 予備試験について調べてみました。
 合格率は4%前後の試験だそうです。

 予備試験は、全8科目ある短答試験に合格すれば、全9科目ある論文試験を受験でき、この論文試験に合格すれば、最後の口述試験を受験できるということです。「商法」というのは会社法と手形小切手法でしょうか。

1月頃 予備試験願書提出   
5月中旬 短答式試験受験 憲法・行政法・民法・民事訴訟法・商法・刑法・刑事訴訟法・一般教養 
6月上旬 短答式試験合否発表   
7月中旬 論文式試験受験 憲法・行政法・民法・民事訴訟法・商法・刑法・刑事訴訟法・法律実務基礎(民事実務・刑事実務・法曹倫理)・一般教養 
10月上旬 論文式試験合否発表   
10月下旬 口述式試験受験 
民事・刑事
11月上旬 最終合否発表 

 私が大学4年で受験した司法試験と似ていますね。

 ただ、大学3年生で合格しないと、大学4年の司法試験を受験できないわけで、1年早く、法律の勉強をはじめなければならない理屈です。
 一般教養はともかく、憲法・行政法・民法・民事訴訟法・商法・刑法・刑事訴訟法を大学3年の5月、論文を7月というのは「しんどい」ですね。

 私の時(昭和52年度)も、東京大学4年生(留年していない)の司法試験合格者は、十数人でしたが、東京大学は、1年生の時、法律の授業は一切しませんから、2年生から法律の勉強をはじめたという学生が多かったですね。私も、その1人ですから(六法を購入したのは2年のゴールデンウィーク前です)、現行制度でも、1年から法律の勉強をはじめれば、4年生で合格できるかも知れません。

 それでも、憲法・民法・民事訴訟法・商法・刑法・刑事訴訟法のうち、民事訴訟法・刑事訴訟法は選択でした。両方は「きつい」ということです。

 選択科目は、私は行政法と財政学で受験しましたが、損な学科を選んだようです。

 話を鈴木光さんにもどして、事務員が、東大王のファンで、鈴木光さんを知っていたそうです。

 「先生の方が鈴木光さんより優秀やないですか」と、少し見直してくれたようです。だからといって、どうっていうことはありませんが・・
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