本文へ移動

2021年2022年バックナンバー

雑記帳

関西空港B滑走路

 関西国際空港は、平成4年にA滑走路(第1滑走路。1期島)のみでオープンしましたが、平成19年にB滑走路(第2滑走路。2期島)がオープンしました。

 当初は、関西国際空港のB滑走路建設に反対論がありました。

 A滑走路は3500mなのに対し、B滑走路4000mと成田空港A滑走路と比べても遜色のない滑走路で、旅客機であればどんな機種でも最大離陸重量で離陸できるというぜいたくなものです。

 B滑走路建設が総額一兆円規模の事業であること、関西国際空港は、B滑走路建設がなくともA滑走路だけで、当時の発着陸の需要を満たしていたから、必要がないというものでした。

 第1滑走路の年間発着能力が16万回あるにもかかわらず、平成8年度実績は11万6000回でした。
 4万4000回の空きがありました。
 第2滑走路が供用開始した平成19年度は12万9000回でした。

 第2滑走路運用から15年が経ちました。
 第2滑走路だけで、発着数はコロナ前に年間20万回弱になりました。

 フェデックスは、関西国際空港にフェデックス北太平洋地区ハブを開設し、平成26年4月1日より稼働を開始しました。
 毎時約9000個の貨物の仕分けが可能な設備を備え、アジアから集約した貨物を米国向けに発送するための拠点となり、アジアと米国間、またアジアと欧州間のアクセスも拡大しています。
 韓国の仁川空港との競争があったようです。
 フェデックスは正解でした。
 いつ何時、戦争が始まるかわからないような国にハブを置くことは危険です。

 コロナ前は、格安航空会社(LCC)向けターミナルの建設(第2ターミナルのほか第3ターミナルも)、LCCの利用乗客数は、増続けていました。

 今となっては、不要論を述べる識者はいないでしょう。
 不要論を述べていた識者は、どう言い訳するつもりでしょう。

 なお、自然災害などで、成田や羽田が使えなくなったとき、関空はバックアップになりますし、バックアップは必要です。
TOPへ戻る