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2021年2022年バックナンバー

雑記帳

プラスチック資源循環法施行

 令和4年4月1日に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(通称「プラ新法」が施行されました。

 令和12年までに使い捨てプラを累積で25%排出抑制することを目指し、「環境配慮型素材の活用」「使い捨てプラの削減」「分別回収の強化」などさまざまな取り組みを強化する法律です。

 対象製品はコンビニなどで配られるプラスチック製フォーク・スプーンや飲料用ストロー、ホテルなど宿泊施設のアメニティーに含まれる歯ブラシ、カミソリ、クシなどです。

 ホテルは、アメニティーの有料化・廃止の可能性について「現状は予定していない」とされています。

 海外では多くの高級ホテルがアメニティーを必要に応じて購入するシステムを導入しています。
 ホテル室内にあるのですが、ミニバーと同じように、使った分はチェックアウトの際に支払わなければなりません。

 中級ホテル以下では、最初から、歯ブラシ、カミソリ、クシなどは備え付けられていません。室内にも、フロントにもありません。
 スーツケースに入れておくか、スーパーなどで購入するしかありません。

 日本宿泊業界での常識では、ホテルでは歯ブラシなどのアメニティーはあって当たり前であり、無ければサービスが悪いというレッテルを張られてしまい、他のホテルに宿泊客が流れます。

 「プラ新法」施行前からありましたが、ビジネスホテルでは、フロントそばにアメニティーコーナーを設置して、宿泊客が、歯ブラシ、ひげ剃り、クシなどをとって部屋に入る、つまり、部屋には置いていないというシステムに変更されるビジネスホテルが多くなっています。

 ただ、取り忘れると、歯磨きをしようとして、歯ブラシがないことに気づいてフロントまで行ったり、カミソリの場合は、浴室で裸になってから、場合によっては湯船に入ってから、カミソリがないことに気づき、あわてて服を着て、フロントまで行くという羽目になりかねません。

 ちなみに、私は、国内外を問わず、歯ブラシ、カミソリ、クシはスーツケースにいつも入れています。

 ということで、令和4年4月1日以降に旅行に行くときには、部屋には、歯ブラシ、カミソリ、クシが置いていないかも知れないと考えて、チェックインのときに、フロントで確認する事が大切となります。

 なお、スホテルによっては、特定のプラ製品にバイオマスなどの再生プラスチックを使用した環境配慮型を導入するところもあります。

 高級ホテル、例えば、帝国ホテルなどは、カミソリ・歯ブラシを竹製商品に、ヘアブラシは木製に変更し、シャワーキャップや衣類用カバーはバイオマス素材や植物由来性素材に変更するそうです。
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