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2020年バックナンバー

雑記帳

ピクトグラム

 国土地理院は、急増する外国人観光客や令和2年開催予定だった東京五輪・パラリンピックに向け、が外国人が理解しやすい地図記号を作りました。

 自治体や民間地図会社に働きかけ、観光案内所で配る外国人向けの地図などに反映する予定です。
 国土地理院よりますと、地図記号に世界的な基準はなく、日本人になじみのマークでも外国人は分かりづらい場合があるようです。

 日本国内の地図でホテルは丸で囲んだ「H」で示しますが、ヘリポートや病院と間違いやすく、ベッドに横たわる人の姿に変えました。
 寺は「卍」から三重の塔に変えました。
 交番は「×」から敬礼する警察官に変えました。

 地図記号は、ピクトグラム(pictogram)の一種ともいえます。
 ピクトグラムは、一般に「絵文字」と呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号(サイン)の一つです。

 主に鉄道駅や空港などの公共空間で使用され、文字による文章で表現する代わりに、視覚的な図で表現することで、言語に制約されずに内容の伝達を直感的に行う目的で使用されてきました。

 ピクトグラムの普及は、昭和39年(1964年)の東京オリンピック開催時に外国語によるコミュニケーションをとることができにくい、日本人と外国人の間を取り持つために開発されたといわれています。

 寺を「卍」から三重の塔に変えたことは前記のとおりです。
 「卍」はナチスドイツのハーケンクロイツ(鍵十時。卍の方向が逆です。多くは斜めです)を連想させるということで、変更したと言うことですが、本当でしょうか。

 また、新しいホテルの記号は病院のようにも見えます。
 ただ、病院は、キリスト教の「十字」です。
 そんなことを言っていたら、イスラムの病院は「赤新月」ですから、キリスト教徒のシンボルを使うのはおかしいという考えも出てきそうです。
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