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2020年バックナンバー

雑記帳

防犯カメラと犯罪抑止力

 防犯カメラは、犯罪捜査に、なくてはならないものとなりました。

 また、防犯カメラの威力を見せつけた本事件は、防犯カメラに犯罪抑止力があるということを意味します。
 これを見れば、重大犯罪を犯せば、逃げることはできないということがわかります。

 なお、犯罪抑止力は、犯罪は完全に抑止する力を意味しません。
 仮に、もし犯罪を100%事前防止する力という意味で犯罪抑止力をいうならば、この世に犯罪抑止力となるべきものは存在しません。

 刑法など刑罰法規の主要な目的は、犯罪抑止であることに疑いはありません。

 刑法など刑罰法規刑があることは、国家により刑罰権を独占し、私刑(リンチ)を防ぐことが1つの効用です。
 もう1つの効用は、刑法など刑罰法規刑を犯せば、罰せられるということで、犯罪抑止をするということにあります。

 犯罪抑止力とは、犯罪をなくす力ではなく、犯罪を減らす力です。

 そして、検挙率が犯罪抑止力を左右します。
 捕まらないおそれば少なければ、犯罪抑止力は低くなります。

 防犯カメラは、検挙率を上げるさせるという意味において、犯罪抑止力アップに効果があると考えられます。

 なお、犯罪抑止力は、誰に対しても、どんな場合でも有効かというとそうではありません。
 ばれてもかまわないと考えれば、抑止力は働きません。

 防犯カメラは、多ければ多いほど、犯罪抑止に役立ちます。
 プライバシーの侵害の問題はありますが、重大犯罪でもない限り、片っ端から防犯カメラをチェックするという時間など警察にあるはずもありません。


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