2020年バックナンバー
雑記帳
理研・コロナ飛沫経路をスパコン「富岳」で予測
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳」を活用し、電車の中や室内でせきやくしゃみの飛沫(ひまつ)が広がる経路をシミュレーションする取り組みが始まりました。
走る自動車の周囲の気流をスパコン「京(けい)」で予測した理化学研究所計算科学研究センターの坪倉誠チームリーダー(神戸大教授)らが企画しました。
迅速に分析して、データに基づく提言につなげたいとしています。
コンピュータで計算が難しいものの代表に「落ち葉がどう落ちるか」「タバコの煙がどう拡散するか」だそうです。
もともと落ち葉や煙は軽く、空気や風の影響など考慮すべき要素がありすぎて、スーパーコンピュータが必要となるそうです。
スーパーコンピューターは、量子力学、計算化学、各種の物理的なシミュレーション(航空機の風洞シミュレーション、核兵器の爆発シミュレーションなど)のほか、天気予報、気象研究に用いられています。
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)による放射性物質拡散シミュレーションもスーパーコンピューターを利用しています。一説には100億円かかっているとかという話もあります。
天気予報ですら難いのに、風向きや降雨などの全ての条件を知っているわけではなく、原子力発電からの放射性物質が、各時点ごとにどれだけ排出されているかもわからないのですから、いくらスーパーコンピューターを使っても難しいでしょう。
もっとも、SPEEDIの結果と、各地で放射性物質が検出される量をみれば、概略あっています。
同心円だけで避難を指示するというのは無謀でしょう。
同心円だけで避難を指示するというのは無謀でしょう。
公表されるべきであったのは間違いないようです。