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2018年バックナンバー

雑記帳

キャッシュレス化

 金融広報中央委員会(事務局・日銀情報サービス局)が、全国8000の2人以上世帯を対象にして調査した、平成29年の2人以上世帯の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、1万円を超えて5万円までの支払い手段について、クレジットカードと回答した割合は54.1%で、現金と回答した割合を上回りました。
 
 平成19年の調査以来初めてのことだそうです。
 
 日本人は、現金の利用が好きです。
 
 私は、1982年から1984年までドイツに留学していましたが、1マルク70円として、700マルクの現金で支払ったことは一度もありません。
 
 現金振込か小切手で支払っていました。
 
 クレジットカードはあまり利用していませんでした。
帰国してからは、ある程度まとまった金額を支払うのは、銀行振込かクレジットカードです。
 
 5万円の現金を渡すということは、あまりありません。
ヨーロッパに行くと、50ユーロ札(6500円)でも、偽札判別機にかけられたり、極端な場合、使用を断られるときさえあります。
 
 スイスだけは例外で、500スイスフラン札(5万5000円)はともかく、100スイスフラン札(1万1000円)は、日本と同様、小さなものを買うときにでも利用できます。
 
 アメリカに行っても、20ドル札しか持ちません。
100ドル札を受取ってくれるのは、ホテルくらいのような気がします。
 
 ただ、ホテルでクレジットカードを使わず、現金払いというのもばかげた話です。
 
 なお、アメリカで口座を持ったことはありませんから、小切手を利用したことはありません。もちろん、受取ったこともありません。
 
 多額の買物は、現金送金かクレジットカードでしょうね。
 
 クレジットカードがつくれない経済的な信用のない人は、デビットカードで支払えばよいでしょう。
 
 なぜか、日本では、デビットカードが普及していませんが・・
 
 世界の主要国における1人当たりの非現金決済件数は、電子マネーの利用が進むシンガポールが最も多く、スウェーデン、フィンランド、デンマークの北欧諸国も上位に来ています(平成27年BIS統計)。
 
 なお、通貨流通量の対GDP比を見ても、ノルウェー、スウェーデンは2%を切る水準で他国に比べて低く、日本は約19%と、世界各国の中でも大変に高い水準にあります(同統計)。
 
 現金の使用が高いのは、国民性かも知れません。
また、偽造紙幣をつかまされる可能性が低い(紙幣の偽造がしにくいことでは世界トップクラスですし、紙幣を偽造したり使ったりすると、捕まればの話ですが、刑罰はかなり重いです)こともあるでしょう。
 
 ただ、良きにつき悪しきにつき、世界の潮流と逆行していることは間違いないようです。
 
 先進諸国では、カード(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード)、銀行送金、小切手などキャッシュレス化が進んでいます。
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