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2018年バックナンバー

雑記帳

戸籍の文字

 戸籍に用いられている文字は、昔は手書きでしたが、活字にかわり、今、コンピュータ化されています。
戸籍に記載する氏名の文字の取り扱いについて定めた通達があります。
 
 手書きの戸籍の場合、「正字」「俗字」「誤字」の3種類に分かれます。
 
  そして、「正字」とは「常用漢字表などに掲載されている社会一般において正しいとされる文字」、「俗字」とは習慣によって用いられている文字であり、漢和辞典などで俗字として掲載されている文字、「誤字」は「正字と俗字のどちらにも属さない文字」と定義されます。
 
 何が「正字」で、何が「俗字」で、何が「誤字」であるかは、「誤字俗字・正字一覧表」があります。
 
戸籍統一文字情報」で調べられます。

「正字」の場合は、転籍、婚姻などによる新戸籍作成の場合、そのままの文字となり、それ以外の字体にはなりません。
 
「俗字」の場合は、転籍、婚姻などによる新戸籍作成の場合、そのままの文字となりますが、当人の申請があれば「正字」に変えることができます。転籍、婚姻などによらなくても、申請により「正字」に変えることは可能です。
「誤字」の場合は、転籍、婚姻などによる新戸籍作成の場合、「正字」に置き換えられます。また、当人の申請が無くとも、市区町村長の職権により「正字」に置き換えることもありえます。職権による場合、本人に通知されます。
「はしごだか」や「つくりが『立』となっている『さき』」などは、「高」「崎」の「俗字」ということになります。
 
 私の「西」も、戸籍上は、「価」という字から「にんべん」を除いた字(戸籍統一文字番号・395030)です。

  戸籍統一文字情報で調査すると「俗字」となっていて、正字は「西」(戸籍統一文字番号・395020)です。
ですから、私が転籍などで新戸籍を作成する場合、新戸籍作成にあたり、そのままの文字となりますが、私の申請があれば「正字」に変えることができます。
 
 ただ、私のご先祖さんの戸籍を遡ってみると、現在の戸籍謄本、原戸籍謄本、除籍謄本など、ほとんど「俗字」ですが、たった1つの除籍謄本だけ「正字」の「西」になっています。
 
 ある意味「いい加減な」ものですね。
私が署名するときは、戸籍上の「俗字」を書きます。
  このホームページを含め、名刺などすべて「正字」にしています。
コンピュータ時代ですから、戸籍上の「俗字」にこだわると、確実に「損」をします。
文字化けしたり、空白になったり、検索エンジンにひっかからないおそれがあるなど、いいところはありません。
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