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2018年バックナンバー

雑記帳

地雷

 対人地雷は、第一次・第二次世界大戦時に広く使用されてきました。

 

 人間の体重がかかると爆発する地雷は、地雷を踏んだとき、踏んだ人間を殺してしまうだけの火薬は入れず、足を負傷させ、足を切断しなければならない程度の火薬をいれておきます。

 

 理由は以下のとおりです。

 

1 負傷兵を後退させる救護者も戦場から後退させることで戦場の戦力のバランスを自軍にとって有利にするため
2 負傷者の治療や後遺症のケアのために、敵国の予算を圧迫するため
3 地雷が埋設されている可能性がある土地への居住や耕作を不可能にさせることができるため

 

 冷戦終結後、アジアやアフリカで国内紛争が頻発するようになり、政府軍、反政府軍ともに、大量の対人地雷を使用した。無秩序、無計画に埋設された対人地雷は、紛争が終結したのちですらも国内社会に潜み続け、時として民間人を殺傷しています。

 

 平成9年に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約(オタワ条約)」が署名されました。

 

 ただ、この条約にはアメリカ、ロシア、中国といった地雷を製造し輸出している国、そして韓国と北朝鮮も、国防上の理由から地雷が必要であるとして加盟していません。

 

 韓国陸軍の関係者は、平成30年9月4日、非武装地帯(DMZ)の軍事境界線(MDL)南側と民間人出入統制線の北側と南側の地雷地帯の面積が120平方キロメートルとし、前線に配備された工兵大隊を全て投じても、地雷の撤去に約200年かかるとの見解を示しました。

 

 韓国と北朝鮮は、平成30年10月20日、非武装地帯(DMZの面積は約6400平方メートル)の地雷撤去を完了したと発表しました。

 

 非武装地帯(DMZ)の軍事境界線(MDL)南側と民間人出入統制線の北側と南側の地雷地帯の面積120平方キロメートルに比べ、小さいものにすぎません。

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