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2018年バックナンバー

雑記帳

同じ学年内の「生まれ月」の差

 東洋経済オンラインに「4月生まれ有利」「翌3月生まれ不利」は本当か。親や先生は「生まれ月の格差」に注意が必要だ』という記事が出ていました。

 

 日本の学校は生まれた年度で区切る学年制で、同学年に、4月2日生まれから翌年4月1日生まれまでの子が混在しています。
 なお、4月1日生まれの生徒は「早生まれ」の生徒になります。

 法学部の学生は、民法のほぼ最初のところで学ぶのですが、説明は簡単ではありません。興味のある方は、検索してみれば、詳しい説明があります。

 

 両端では約1年の差があり、結構大きい差です。

 

 特に、小学校低学年くらいになると、同時期に同基準のテストをした場合、心身の発育量による差が出ます。また、実際にそうであることは誰もが経験で知っています。

 

 東洋経済オンライン・平成30年8月14日付記事は、各データに基づき、「早生まれが不利」ということを検証しています。

 

 ですから、学力についても、体育についても、差がつきます。

 

 子どもは、ほめられたり、自信を持ったりすると伸び、叱られたり、自信を失うと伸びません。

 

 スポーツ選手には、早生まれの人は少なく、4月、5月、6月あたり生まれが多いというが、幼いころに体力テストで良好な結果を収めることで、運動が得意という自信がつき、それが継続するためかもしれません。

 

 学力も同じような傾向があるといわれています。
 東京大学の入学者が、何月生まれか統計を取ってみると面白いかも知れません。


 なお、日本人の場合、1年のうちで、1番出生数が多いのが4月2日生まれ、1番出生数が少ないのが4月1日生まれ(2月29日生まれを除く)というのは統計的に間違いがないようです。

 

 ヒトの発情期は365日=通年ですから、生まれる日によって、多い少ないがあるとは思えません。

 

 1番出生数が多いのが4月2日生まれ、1番出生数が少ないのが4月1日生まれというのは、「4月生まれ有利」「翌3月生まれ不利」、親や先生は「生まれ月の格差」に注意が必要だということを、よく知っているのでしょうね。

 

 昔は、産婆さんが取り上げていたので、ある程度融通が利き、1月1日生まれという子が結構多かったようです。また、生まれてすぐ死ぬ赤ん坊がいたので、育つという見込みになったときを出生日とする子も結構いたようです。

 

 現在は、産院で生まれることがほぼ全員で、医師の診断書の虚偽記載は罰せられますから、そう簡単に誕生日はずらせません。

 

 とはいっても、1日くらいは誤差の範囲として、4月1日生まれの子を、4月2日生まれとして届ける親が結構いるということになります。

 

  4月1日生まれの子が1番安上がりなのですが、やはり子どものことを考えると、出生届に、4月2日と書くのでしょうね。

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