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2018年バックナンバー

雑記帳

前最高裁判事の逮捕状請求=徴用工判決先送り事件―韓国検察

 韓国の朝鮮半島出身の労働者が、日本企業に損害賠償を求めた訴訟に関連し、パククネ前政権時の韓国大法院(最高裁判所に該当)が、意図的に審理を遅らせていた疑いが持たれている事件で、ソウル中央地裁は、平成30年12月7日、朴炳大前大法院判事(最高裁判所判事に該当。61歳)に対する検察の逮捕状請求を棄却しました。
 
 
 大法院判事が61歳で退官というのは普通なんでしょうか。
 日本の最高裁判所判事の定年は70歳です。また、死亡したり、重病に罹患して仕事ができなくならない限り、退官はしません。
 
 この事件では、朴前大法院判事の部下だった、大法院の関連機関「法院行政処」の林鍾憲元次長(裁判官有資格者)がすでに逮捕・起訴されていますが、ソウル中央地裁は「共謀関係の成立に疑問の余地がある」などと判断したとのことです。
 
 朝鮮半島出身の労働者を巡る訴訟では、韓国の高等裁判所が、平成25年に日本企業に賠償を命じたのですが、その後の上告審は長く審理が止まっていました。
 
 韓国の検察は、日韓関係への影響を懸念した朴政権の意向が働いたとみて、捜査しています。
 
 上告審の審理は、ムンジェイン政権下の今年に入って再開し、大法院は平成30年10月30日に日本企業への賠償判決を初めて確定させています。
 
 韓国は怖いですね。
 
 裁判官を平気で逮捕するのですから。
 
 日本の場合、裁判官の逮捕事例はありますが、いずれも、政治とは全く関係のない犯罪を犯しています。
 
 東京地方裁判所の谷合克行判事が、昭和55年、収賄の容疑で逮捕されています。
 東京地方裁判所の破産部に勤務していましたが、現場検証と称して贈賄者と無料のゴルフをし、贈賄者からゴルフセット1式、背広2着など計30万円を受取ったとの容疑で逮捕されました。
 なお、裁判官弾劾裁判所にて罷免されています。
 
 東京高等裁判所の村木保裕判事(東京高等裁判所判事職務代行東京地方裁判所判事兼東京家庭裁判所判事)が、平成13年に児童買春の容疑で逮捕されています。
 平成13年8月、懲役2年執行猶予5年の有罪判決を受け、確定しています。
 なお、裁判官弾劾裁判所にて罷免されています。
 
 福岡高裁宮崎支部判事の一木泰造判事が、平成20年、準強制わいせつ罪で逮捕されています。
 平成20年7月、懲役2年執行猶予5年の有罪判決を受け、確定しています。
 なお、運がいいことに、平成20年4月に任期が満了していたため、裁判官弾劾裁判所での罷免は免れています。
 
 山梨地方・家庭裁判所の下山芳晴判事が、平成20年、ストーカー規制法違反容疑で山梨県警により逮捕されています。
 平成20年8月8日に、懲役6月・執行猶予2年の有罪判決を受け、確定しています。
 なお、裁判官弾劾裁判所にて罷免されています。
 
 大阪地方裁判所の華井俊樹判事補は、平成24年8月に大阪府迷惑防止条例違反(盗撮)の容疑で現行犯逮捕されています。
 平成24年8月、在宅のまま略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受け確定しています。
 なお、裁判官弾劾裁判所にて罷免されています。
 
 逮捕された裁判官の逮捕容疑は、下半身系が多いですね。
 
 いずれも、全く、政治色はありません。
 
 東京地方裁判所の鬼頭史郎判事補は、昭和58年、公務員職権濫用罪で刑事訴追されて有罪判決を受けていますが、逮捕はされていません。
 
 日本は、平和な国だと実感します。
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