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2019年バックナンバー

雑記帳

「偽装」ラブホテル

 「偽装ラブホテル」という言葉があります。
 
 「風営法」では「ラブホテル」は学校の周辺200メートル以内での営業が禁止されていますが、業者側は一般の旅館業法に基づいた構造で届け出て、許可後にラブホテル仕様に改装するケースが多いようです。
 
 本来のラブホテルの「認定基準」は、回転するベッド、ガラス張りの浴室、1平方メートル以上の鏡が置かれているなどだそうです。
 
 もっとも、事情通の弁護士さんに聞くと、回転するベッドは「昔の話」だそうです。
 
 本来、シティーホテルと、ビジネスホテルと、ラブホテルはどのような区別があるのでしょう。
 
シティーホテル
 都市部に立地する多機能ホテル。
 宴会場とかがあって、結婚式なども可能。比較的高級なホテルで、ポーターなどもいるし、ホテル内を従業員が歩いている。
 
ビジネスホテル
 宿泊機能に特化したホテル。会議場はあっても、宴会場などはない。
 ポーターなどぜいたくな人員はなし。
 ダブルルームは有するものの、シングルルームの方がむしろ多い。
 
ラブホテル
 カップルのためのホテル。
 ダブルルームのみ。ホテル内を歩いても従業員に合わない。
 料金表は休息料金(「レスト」と記載されていることも)が上に表示され、下に宿泊料金(「ステイ」と記載されていることも)が表示されている。
 「お一人様のご利用お断り」の表示を出す事もある(これは、地域差が大きいようです)。
 浴室はガラス張りで鍵もない。
 コンドームが室内に備え付けられている(有料・無料)。
 宿帳がないことがある。
 
 もっとも、外観で、おおよそラブホテルかどうかわかりますね。
 
 弁護士をしていると、不倫の相手方に対する損害賠償請求の示談・訴訟をすることがあります。もちろん、その逆も。
 
 場所は、ラブホテルということも多いのですが、お金と時間があれば、遠出をして「温泉旅行」か、学会ついでの(どちらが、ついでなのか・・)「高級シティーホテル」、それほどでなくても「シティーホテル」ですね。
 
 とはいえ、その境界は曖昧です。
 
 ラブホテルの近隣の人は迷惑なのでしょうが、日本では、クリスマス・イブになるとも、都市部の高級ホテルが、ラブホテルに早変わりするくらいだそうですから、まして境界は曖昧ですね。
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