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旅・交通 バックナンバー1/2

通勤電車の座席

通勤電車に乗っているとき「がらがら」で、座りたい人は全員座れる状態のときは問題ないのですが、立っている乗客がいるとき、何人座るのがいいのかわからないことがあります。

 電車の7人掛けロングシートの幅は301cm(約3m)あり、1人あたりの座席幅は43cm確保されているようです。
 しかし、私が通勤に利用している阪急神戸線には、6人しか座っていないことが多いような感じがします。夙川から梅田までの特急列車の乗車時間は15分から18分なので、飲んで帰ろうとしているときか、よほど疲れていない限り、立っていても苦痛ではありません。

 電鉄会社は、電車の7人掛けロングシートに、客に不快感を与えることなく7人座ってもらえるように、いろいろな工夫をしています。

 長イスの生地に柄を付けて区分させる方法があります。
 電鉄会社の「客筋」にもよるでしょうが、あまり成功しているように思いません。

 バケットシートといって、座席に体形にあった定員分の凹みを設け、快適な着座感を期待するほか定員着席を誘導する方式です。凹みの形状によって効果も異なるようです。案外、凹みと凹みの間の座り心地がよかったりして、逆効果になっている場合があります。

 阪急神戸線の新型車は、座席の中間に2か所の仕切りを設け、2席、3席、2席の着席位置を画定する構造にしています。
 当然ですが、仕切の上に腰掛ける人はいません。

 仕切のかわりに、ポールを座席の前にたてている場合があります。
 ポールを足と足の間にはさんで座る人はいません。
 また、ポールは、満員電車の時、つり革に手が届かない身長の人でも、ポールを持って立つことができるというメリットがあります。
 これは、混雑するときは「とことん」混雑する、地下鉄御堂筋線などに採用されています。

 関西には、JRのほか、私鉄会社の路線が並行して走っている区間が多いです。
 客筋のいい路線と、客筋の悪い路線があります。
 客筋のいい路線付近の不動産は高く、客筋の悪い路線付近の不動産は安いという傾向にあります。

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