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債務(借金)問題

債務・借金

サラ金業者の廃業

サラ金会社も、出資法の改正、過払金の返還請求の増加などで、経営が苦しくなっているようです。

 上場会社でさえも、クレディアが昨年民事再生を申し立てして倒産しました。過払金返還請求権は、他の一般債権と比べて多少優遇されるようですが、やはり全額は返りません。

 中小のサラ金は、どんどん廃業していっています。
 中小のサラ金に過払いがあるときは、早速訴訟をするなりしないと、弁護士が「職務怠慢」といわれてしまうかも知れません。
 もちろん、訴訟をする時点で「アウト」になっているサラ金も多いですが・・

 三和ファイナンスが、債権者から破産申立をされました。
 弁護士仲間でも有名な「悪徳サラ金」で、取引履歴はごまかすし、訴訟をしても引延ばし、判決をしても払わないので強制執行させられ、さらに和解しても支払わず強制執行できるものならしてみろ、現金は店におかないし、銀行口座も隠すというなど「弁護士泣かせ」というしかありません。

 ただ、ある程度情報をもっている弁護士は、「ひっかかりません」。
 私も、さっさと判決をもらって、判決が相手に送達された日の翌日に、現金の強制執行をしたことがあります。
 強制執行は去年のことですが、先ほどのとおり、今は、店舗に現金をおいていないそうです。
 ついに「そこまで来たか」という感じがします。

 多重債務者に、「借りたものは払うのがあたりまえでしょう」と言い続けて取立てをしていたことと完全に矛盾しますね。

 過日、過払金返還請求権を有する約600人が、三和ファイナンスの破産を東京地裁に申立てました。
「三和ファイナンスは、過払金返還を命じる判決が確定しても任意に支払わず、口座の差し押さえや動産執行等の強制執行をしても奏功しません。一方で、回収業務は行っている」という「悪徳」を絵にかいたようなサラ金ですから、破産申立てが手っ取り早いのでしょうね。

 ある程度弁護士がノウハウを持っていれば、「生きながらえさせて」、自分の依頼者のみに有利な結果を得させるということも可能でしたが、「口座」「現金」を隠されては手の打ちようがありません。
 過払金返還にまともに対応しない業者は市場から退場してもらうほかないのかも知れません。

西野法律事務所
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