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債務(借金)問題

債務・借金

武富士の更正計画のスポンサー

平成23年12月28日、会社更生手続き中の消費者金融・武富士の事業を、韓国の消費者金融A&Pファイナンシャルが撤退し、消費者金融のJトラストが引継ぐことになりました。
買収金額は252億円で、弁済率は当初計画の3.3%からかわらない見込みです。

 韓国の消費者金融A&Pファイナンシャルは、韓国での営業停止を受けるなど、買収資金を用意できずに撤退しました。

 なお、Jトラストは、旧商号「イッコー」という貸金業者です。

 弁護士のホームページなどによりますと、Jトラスト株式会社は、ネオラインキャピタル株式会社(前社名・かざかファイナンス、前々社名・ライブドアクレジット)という貸金業者の代表者個人が約半数の株式を保有する会社だそうです。

 ネオライン系の会社が債権者の中に入っていると分割は一切認めないうえ、入金日までの利息を要求してくるため、その1社のためだけに、自己破産や民事再生に手続きを変更しないといけなくなることがあると記載されています。

 逆に、ネオライン系の会社が過払金の支払いを要求されると「お金がないので1割しか返せない」といい、裁判を引延ばし、強制執行をしても財産は隠されていて空振りといわれています。

 ネオラインキャピタルは、クレディア(現フロックス)、SFコーポレーション(旧三和・ファイナンス。破産しました)、クラヴィス(旧タンポート)、ヴァラモス(旧トライト)、近いところでは楽天クレジット(現・KCカード)などを買収しています。

 私の経験では、クレディア(現フロックス)が、任意整理不調で、訴訟を提起してきたことがあります。
 静岡簡易裁判所が管轄となります。
 当方依頼者が敗訴して、元利すべてを支払いました。

 また、楽天クレジット(現・KCカード)は、簡単に判決がもらえて(裁判官が、医事部配属で「和解で無駄な時間を使うより判決が早い」という信念の方でした)、強制執行しますよと連絡したら、1週間もしないうちに、依頼者個人の口座(クレジット会社ですから、引落とし口座はわかっています)に満額振込んできました。
 ついでに、訴訟費用確定の決定をとったところ、満額振込んできました。

 なお、ネオライン系のサラ金を含めて、任意整理をしたいのなら、債務者本人に取引履歴を取得させ、過払いになっていなければ、これらの会社には受任通知を出さずに支払いを続け、過払いになる直前・直後に受任通知を出せばいいという理屈になります。


 話を戻して、武富士は「えらいところ」が買収したという感じですね。
 ただ、そんなことを言っても、一文の得にもなりません。

 武富士には、任意整理をしたいのなら、債務者本人に取引履歴を取得させ、過払いになっていなければ、これらの会社には受任通知を出さずに支払いを続け、過払いになる直前・直後に受任通知を出すしかないでしょう。
 なお、武富士の商号は使わないようです。

西野法律事務所
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