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2015年~2017年バックナンバー

外満州

 中国は、拡張主義のため、四方八方で領土拡張紛争を起こそうとしています。
 
 人種も言語も宗教も違うチベットやウイグルを支配し、また、内モンゴルを支配しています。
 
 日本は、沖縄県の尖閣諸島に、ちょっかいを出してきています。
 
 日本は、それなりに強い海軍力と空軍力をもっていますから、すぐには攻めてきません。
 
 南シナ海では、ベトナムやフィリピンは弱いですから、やりたい放題です。
 ベトナムは、陸軍は構強いですが、海軍は「からきし」です。
 
 インドにも喧嘩を売っています。
 
 ブータン付近の係争地域に道路をつくろうとしたりして、一触即発の状態です。
 実は、紛争が起きているのかも知れません。
 
 中国は清王朝の版図はもちろん、その外側の尖閣諸島や南シナ海にまで領土的野心をむき出しにしています。
 
 ところで、中国は清王朝の版図で、中国が「あきらめた」領土があることをご存じでしょうか。
 
 モンゴルは、内モンゴルは取り込んでいますが、モンゴルは独立国として存在しています。
 当時のソ連との紛争が嫌で、独立を認めました。
 
 また、清は、沿海州(外満州)も支配していました。
 
 外満州(Outer Manchuria)は、満州地域のうちで、アイグン条約(1858年)と北京条約(1860年)で、清からロシア帝国に割譲されています。
 
 外満州という地域はスタノヴォイ山脈以南・黒竜江(アムール川)以北・ウスリー川以東の地域で、ロシアの沿海地方、アムール州、ユダヤ自治州、およびハバロフスク地方南部に相当します。
 
 これにより、中国の日本海への進出ルートを失わせました。
 
 地図を見ていただければわかりますが、中国は、日本海に接する領土をもっていません。
 
 ロシアと北朝鮮に完全に「ふた」をされています。
 
 中国船は、対馬海峡東西水道だけではなく、宗谷海峡、津軽海峡、大隅海峡あたりでも不穏な航行をしています。
中国は、日本海を通って太平洋に出ようとすると、日本の海峡を通らざるを得ないという状態にあります。
 
 外満州はロシア領ですから。
 
 日本は昭和52年に定めた領海法で、沿岸から12カイリ(約22キロ)の領海幅を設けています。
 
 しかし、宗谷海峡、津軽海峡、大隅海峡、対馬海峡東水道、対馬海峡西水道の5海峡だけは、領海幅を3カイリ(約5.6キロ)に設定して、海峡の中央部を公海としています。
 
 公海では日本の国家主権が適用されません。
 
 他国の海軍の行動を制限することもできず、艦船が示威行為に及んだとしても抗議すらできなくなっています。
 
 核を搭載したアメリカ艦船が通行するときの配慮ともいわれていますが、宗谷海峡、津軽海峡、大隅海峡、対馬海峡東水道、対馬海峡西水道の5海峡についても、領海幅を12カイリ(約22キロ)に設定して、海峡の中央部も日本の領海にしてしまえばいいように思うのですが、いかがでしょうか。
 
 領海にすれば、他の国は「無害通航」しかできなくなります。
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