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北朝鮮のミサイルの標的は在日米軍
北朝鮮は、平成29年3月6日朝、北朝鮮西岸から弾道ミサイル4発を日本海に向けて発射しました。
弾道ミサイル発射は、平成29年3月1日から始まった米韓合同軍事演習に反発する姿勢を示したとみられているます
北朝鮮の朝鮮中央通信は、平成29年3月7日、金正恩・朝鮮労働党委員長が、在日米軍基地を攻撃する任務を負った軍部隊による4発のミサイル発射実験を指揮したと伝えました。
日本は4発の同時発射に危機感を募らせています。
弾道ミサイルの精度の高まりはともかく、弾道ミサイルを連射されると、日本の迎撃システムで撃ち落とすのは難しいというのが実情です。
弾道ミサイルの精度の高まりはともかく、弾道ミサイルを連射されると、日本の迎撃システムで撃ち落とすのは難しいというのが実情です。
有効な対応策が見いだせない中、自民党内には、発射前に敵の拠点を攻撃する「敵基地攻撃能力」保有の議論も浮上しています。
航空機の頭文字で、どのような航空機かわかります。
日本の自衛隊は、戦闘機 (Fighter)=F、輸送機 (Cargo)=C、哨戒機 (Patrol)=P、偵察機(Reconnaissance)=LR、電子戦機 (Electronic warfare)=E、連絡機(Liaison)=Lは保有しています。
日本の自衛隊は、戦闘機 (Fighter)=F、輸送機 (Cargo)=C、哨戒機 (Patrol)=P、偵察機(Reconnaissance)=LR、電子戦機 (Electronic warfare)=E、連絡機(Liaison)=Lは保有しています。
しかし、爆撃機(Bomber)=Bは保有していません。
せいぜい戦闘機に爆弾を搭載して爆撃するしかありませんが、「敵基地攻撃能力」には不十分で、やはり、爆撃機(Bomber)と、爆撃機のための空中給油機は必要となります。
早急に、議論を終え、敵基地攻撃能力保有のための準備に取りかかるべきでしょう。
なお、今回の弾道ミサイルは、北朝鮮の北西部・東倉理付近から発射され、いずれも(一部が北陸地方北に着弾したとの報道もあります)1000キロ前後離れた日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられています。
北朝鮮が在日米軍基地が標的と述べましたが、本当のところはわかりません。
在日米軍は日米安全保障体制の中核で日本列島全体に基地が配備されています。
発射された北朝鮮北西部・東倉里を基点に半径約1000キロメートルの同心円を描くと、岩国と佐世保の在日米軍が攻撃対象ということになります。
朝鮮半島有事の時は、主として、岩国の在日米軍から攻撃することになりますから、標的は、岩国の在日米軍かも知れません。
発射場所を北朝鮮の東部にずらせば、三沢米軍基地も射程内になります。
さらに、射程をのばせば、横田、横須賀、座間にも米軍基地があります。
首都圏の米軍基地への攻撃がでくるようになるとすれば、敵基地攻撃能力保有は必須となります。
なお、沖縄県の普天間や嘉手納米軍基地は、横田、横須賀、座間の米軍基地よりも遠いため、北朝鮮から狙われるということは考えにくいですね。
沖縄県内の基地周辺に暮らす住民や基地反対を訴える市民からは「沖縄が標的になるのではと懸念の声がある」と某地方新聞が伝えましたが、地図からすると、沖縄の米軍基地には今回のミサイルでは届かないようです。