本文へ移動

2018年バックナンバー

雑記帳

台湾鉄道の列車脱線事故

 台湾北東部・宜蘭で、平成30年10月21日午後4時50分ごろ、台湾鉄道(台鉄)の特急「プユマ」号が脱線しました。
 
 
 消防当局の情報によると、乗客310人が乗っており、18人が死亡、168人が負傷した。けが人はさらに増える可能性があるとのことです。
 
 亡なられた方のご冥福を、心よりお祈りいたします。

 台湾の鉄道状況は、九州に似ています。
 
 日本では、西側の博多、佐賀、熊本、鹿児島は新幹線が走っていますが、東側の大分、宮崎は在来線のみです。
 
 台湾も、西側の台北、桃園、台中、嘉義、台南、高雄は新幹線が走っていますが、東側の、花蓮、台東は在来線のみです。
 
 それだけ元気がないということになります。
 
 ただ、東側の花蓮近辺には、タロコ渓谷があり、台北、高雄につぐくらいの台湾観光の目玉になっています。特急は3種類あります。値段は同じです。
 
 自強号は、南アフリカUCW製、電装系はフランスのアルストム、客車は韓国の現代ロテム製です。気動車と客車が別のプッシュプル式(推拉式)の電車です。
 現在でも走っていて、台北花蓮間は3時間+αかかります。立席可です。
 
 太魯閣(タロコ)号は、JR九州の885系「白いかもめ・ソニック」を基本としており、885系と同じく日立製作所により開発・製造されています。
 この車両は台湾初の振り子式電車であり動力分散型(日本の電車は新幹線を含め、すべての車両に動力が付いています)です。
 台北花蓮間は2時間+αかかります。立席不可です。
 
 普悠瑪(プユマ)号は、第二弾の振り子式列車であり、日本車輌製造が製造していくす。
 日本車輌製造は、知名度は低いですが、JR東海の関連会社で、新幹線の0系・100系・200系・300系・500系・700系・N700系・E2系などを製造し、超電導リニアL0系・ MLX01を製造している、いわば、日本一=世界一ともいえる電車車両製造会社です。
 立席不可です。
 
 私は、結構タロコ渓谷に旅行していて、自強号、太魯閣号、普悠瑪号すべてに乗車したことがあります。
 
 同じ値段ですから、地元の人が、太魯閣号、普悠瑪号の切符をとってしまうので、たいてい3時間かかる自強号に乗車します。
 台北・羅東間はバスでも行けるので、羅東・花蓮間1時間ほど立つのを我慢すれば、当日購入でも乗れます。
 
 今回、事故を起こしたのは、普悠瑪号です。
 
 車両自体は、日本車輌製造社製なので、問題はないでしょう。といっても、新幹線に亀裂があるまま長距離走行していたという事件がありましたから、100%とはいえません。
 
 あとは、保守・管理をちゃんとしていたかです。
 
 新馬駅のカメラからの映像を見ていると、速度超過でカーブを曲がろうとして脱線したことが一目瞭然です。
 
 それが、車両の故障か、運転手が急いだためカーブでスピードを出し過ぎたかの問題ですね。
 
 真相解明には時間がかかるでしょう。
 
 もちろん、日本も協力します。
 日本は、ラオスの水力発電決壊させて数千億円の損害を与えながら(まだ、真相調査中です。平成31年1月に報告される予定だそうです)、知らぬ顔を決め込んでいる、某国とは違いますから、真相究明に協力し、日本車輌に責任があれば損害賠償はすることになります。
TOPへ戻る