本文へ移動

2018年バックナンバー

雑記帳

在外公館の休日

 日本の在外公館(大使館、領事館など)の休日はどうなっているのでしょうか。

 

 例えば、イタリアの場合、クリスマス、イースター、聖母被昇天祭(カトリックの国です)など、キリスト教関係の祝日が多く、共和国成立の日や、第2次世界大戦での「解放記念日」など独自の祝日、元旦やメイデイなど、一般的な祝日があります。

 

 日本の祝日はご存じのとおりです。
 あまり宗教的な祝日はありません。

 

 元旦は世界ほぼ共通ですが、メイデイが平日というのも珍しいです。

 

 神話上の建国記念日(独立記念日がないということは、植民地になったことのない平和な国であることですね)、今上、明治、昭和各天皇陛下の誕生日が日本のみ、あとは、さほど意味のない「休むための日」が多くあります。

 

 ということで、日本とイタリアの祝日で共通なのは、元旦くらいです。

 

 日本の在外公館の休日は「土曜日曜」の他、「日本の休祝日すべて」+「当該国の休祝日すべて」です。

 

 理屈としては、「土曜日曜」「日本の休祝日すべて」は、本国である日本との連絡が不可、「当該国の休祝日すべて」は、当該国の関係諸官庁との連絡が不可、よって、在外公館は休日という理屈です。

 

 パスポート盗難などの緊急時に、日本の在外公館が勤務日なのか休日なのかは、結構大きな意味を持ちます。

 

 パスポートの盗難の場合、再発行という手続きは結構かかります。

 

 旅行や出張など短期滞在の場合は「帰国のための渡航書」をもらって帰国することが多いのですが、在外公館が休みでは手続きはとれません。

 

 帰りの航空券が、変更不可(fix)であり、帰国日が迫っているような場合、在外公館が休みというのは致命的なことがあります。

 

 本来の予定の飛行機に搭乗できれば問題ありません。

 

 しかし、本来の予定の飛行機の出発までに「帰国のための渡航書」が取得できない場合、別途航空券を手配しなければなりません。

 

 ノーマルの航空券は、エコノミーでも結構高額ですし、予約が取れるという保障もありません。

 

 在外公館勤務の人はいいでしょうが、利用する側にたてば、休日が多いことは「恨めしい」でしょうね。

 

 先ほど述べたように、日本の在外公館の休日は「土曜日曜」の他、「日本の休祝日すべて」+「当該国の休祝日すべて」です。

 

 なお、2019年4月27日(土)から2019年5月6日(振替休日)まで、日本は10連休です。

 

 私は10日間のドイツ旅行を予定していますが、旅行期間中、日本大使館や領事館はすべて休みです。

 

 パスポートの紛失盗難などは避けたいところです。

 

TOPへ戻る