2018年バックナンバー
雑記帳
安倍首相「がん患者に希望」本庶佑・京都大特別教授に電話
平成30年のノーベル医学生理学賞は、アメリカのジェームズ・アリソン博士と本庶佑・京都大特別教授が受賞しました。
免疫システムにブレーキをかける仕組みを発見し、それをがん治療に応用することで、これまでとは全く異なるタイプのがん治療法を開発したということが受賞理由です。
がんを克服することは、人類にとって大きな挑戦であり目標で、アメリカのジェームズ・アリソン博士と本庶佑・京都大特別教授らの研究によって、がん医療は大きく前進しました。
がんの免疫薬「オプジーボ」(小野薬品)が日本で承認されてから約4年が経ちました。
「夢の薬」と言われながら、一方で高すぎる薬価が医療費を圧迫するとして「亡国の薬」とも呼ばれたオプジーボですが、当初の薬価は1瓶(100mg)あたり約73万円でしたが、平成30年11月の薬価改訂で、17万円にまで下がります。
現在、オプジーボの保険適用がんは、悪性黒色腫(皮膚がんの一種)、肺がん、頭頸部がん(舌がん、咽頭がんなど)、胃がん(切除不能なものに限る)など、6種類ほどに限られています。
保険適用のがんであれば、高額療養費制度が使えるので、1ヵ月8万円程度、1年でも100万円程度です。
保険適用外のがんに使うとなれば、全額自己負担となります。
仕方が無いですね。
本当は、保険適用外のがんといっても、効く人には効くでしょう。
胃がんについて、切除不能なものには保険が使えますが、切除可能なものには使えないことになっています。切除不能のがんには効くが、切除可能のがんには効かないということもないでしょう。
切除可能のがんが保険適用外なのは、切除可能なら、切除してしまえ、高価な薬をつかうなということかと思います。
なお、オプジーボは自分の持つ免疫細胞に働きかけ、自分の持つ免疫細胞が、がんを叩くので、効果は個人差が非常に大きく、2割程度の患者に効くということにすぎないようです。
ただ、人が、がんで死ぬことが少なくなれば、何で死ぬのかという話になりますね。
高齢化はどんどん進んでいき、医療費はふくらむ一方ということになります。
安倍晋三首相は、平成30年10月1日夜、東京にある富ケ谷の私邸から、今年のノーベル医学生理学賞の受賞が決まった本庶佑京都大特別教授に電話し、「日本人として大変誇りに思う。先生の研究の成果で多くのがん患者に希望や光を与えたと思う」と祝意を伝えたそうです。
首相は「私が大変お世話になった方も、先生の研究の成果で命が救われた。本当にありがとうございました」と謝意を示しました。第1次安倍政権当時に本庶氏が、内閣府総合科学技術会議の議員を務めたことに触れ、「素晴らしいご提案をいただいた。それがさまざまな場面で生きている」とも語りました。
「私が大変お世話になった方も、先生の研究の成果で命が救われた」とは森元首相のことでしょうね。
オリンピック期間中にサマータイム導入とか言っていたのは森元首相です。