2018年バックナンバー
雑記帳
台湾鉄道再開
台湾東部の宜蘭県で特急列車「プユマ号」が脱線して200人以上が死傷した事故で、台湾鉄道は、平成30年10月24日、約60時間ぶりに正常運行を再開しました。
原因究明は続けられますが、運転手が、ATP(Automatic Train Protection)を切ったまま速度計を見ずに目測で列車を運転し、列車は時速140キロまで加速して速度制限80キロのカーブの手前でブレーキをかけたが間に合わなかったと供述をしています。
なお、日本車輌にも、運転手がATPを切ったことが司令室に伝わるシステムに当初より不具合があったことを自ら公表していますが、事故とは関係はないでしょう。運転手がATPを切るのは、常態化していたようですから。
ヒューマンエラーを前提として運転再開となりました。
ただ、日本なら、そんなに早く運転再開はしません。
原因がわからないままに、運転を再開すれば、また、同じ原因で事故が起きるかも知れません。
原因がわからないままに、運転を再開すれば、また、同じ原因で事故が起きるかも知れません。
福知山のJRの脱線事故のときは、平成17年4月25日に事故があり、平成17年6月24日に運転再開をしています。55日ぶりに運転再開をしました。
台湾というと、中国と異なる人と考える方が多いようですが、基本的に「マナーのよい中国人」と考えるのが賢明かと思います。
中国は、事故を起こした弾丸列車の車両を地中に埋めようとしましたが、さすがに、台湾はやりません。
ただ、人命軽視は変わりません。
もともと人口の多い国ですからね。
なお、台湾鉄道全体で、過去約2年で計7回の脱線事故があったということがわかりました。
人的被害が出ないので報道されていないだけということです。
ただ、鉄道を開通させないと、台湾東部は干上がります。
台湾西部は、新幹線、在来線の他、バスが頻発しています。
台湾東部は、事故のあった宜蘭県の羅東あたりまでです。
台湾東部は、事故のあった宜蘭県の羅東あたりまでです。
例えば、花蓮まで行くのに、鉄道が動かないとすると、羅東から一般道を走らなければならなくなり、現実的ではなくなります。
花蓮の観光業界は実質的に壊滅状況になります。
なお、死亡事故が起きても、翌日か翌々日には平気で観光客を受入れる観光スポットがあります。
タロコ渓谷です。
落石でだけではなく、自動車やバス並みの岩が落ちてきます。
ちなみに、事務所旅行でタロコ渓谷に行ったことがあるのですが、一番の見所にもかかわらず、落石の危険のあるところには案内されませんでした。
日本の旅行社は、落石の危険のあるところには、案内しないようです。
自己責任で、個人旅行をするしかありません。