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2018年バックナンバー

雑記帳

県境

 江戸時代の国名と、現在の都道府県境が一致するのは、四国くらいではないでしょうか。

 

 江戸時代の国名の方が県より多かったので、国名の寄せ集めで県となった例もあります。
 また、国名の一部が、現在の県になったという例もあります。

 

 たとえば、大阪府は、摂津国の一部、和泉国、河内国、京都府は、山城国の一部、丹波国、丹後国、兵庫県は摂津国の一部、丹波国の一部、播磨国、但馬国、淡路国、美作国の一部、備前国の一部、奈良県は大和国、和歌山県は紀伊国の一部、滋賀県は近江国からなっいてます。

 

 兵庫県は「寄せ集め」ですね。「国数」「7」は北海道についで堂々の2位だそうです。

 

 他はともかく「ほんまか?備前は岡山だけやろぅ~」という感じがしないでもないですが、ごく一部備前の国が兵庫県に属しているそうです。

 

 和歌山県=紀伊国と思われる方も多いのですが、東南の部分は三重県(三重県は、伊勢国、志摩国、紀伊の国の一部から成ります)になっています。

 

 西牟婁郡(白浜町のあるところです)、東牟婁郡は和歌山県ですが、南牟婁郡・北牟婁郡は三重県です。紀伊国の東西南北の牟婁郡を2分割し、東西が和歌山県、南北が三重県に分かれています。

 

 三重県のJRの駅には「紀伊長島」など「紀伊」がつく駅が結構あります。今は市になっていても、昔は南牟婁郡・北牟婁郡でした。

 

 正直なところ、和歌山県にとって「厄介払い」したところといっていいでしょう。

 

 昭和51年には、和歌山県内の鉄道が全部電化になりました。

 

 紀州鉄道というローカル線(鉄道会社ということで信用されるため、御坊駅からの短距離の赤字路線をディーゼルで走らせています)と、新宮駅から三重県境までの区間は、ディーゼルです。

 

 三重県内の鉄道には、未だ、電化されていない旧・紀伊国の区間があります。
 高速道路も、三重県の旧・紀伊国の区間は、あまりありません。

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