2018年バックナンバー
雑記帳
執務室で骨折の最高齢判事退院 米最高裁・リベラル派
アメリカ連邦最高裁は、平成30年11月9日、負傷入院していたギンズバーグ判事(85)が退院したと発表しました。
経過は良好で、同日は自宅で職務につくそうです。
ギンズバーグ判事氏は、平成30年11月7日に執務室で転倒し、肋骨を3本折るケガを負いました。
執務室で転倒して肋骨を折るくらいですから、もう、限度でしょうね。
早く辞任した方がいいと思います。
トランプ氏の残任期2年も持つはずがありません。
ギンズバーグ氏は9人の連邦最高裁判事のなかの最高齢で、4人いるリベラル派のひとりです。仮に職務を続けられなくなった場合、トランプ米大統領が保守派の判事を指名し、最高裁の構成がさらに保守に傾く可能性がありますから、意地でもやめないのでしょうが、潔く身を引くということも必要です。。
平成30年10月6日、アメリカ議会上院は、本会議にて、トランプアメリカ大統領が連邦最高裁判所判事に指名したブレット・カバノー氏(53歳)の人事案を賛成多数で承認しました。
アメリカの連邦最高裁判所は9名からなります。
定年はなく、制度上、おおざっぱにいうかぎり、本人が辞任しないという限り最高裁判事の職にとどまれます。
アンソニー・ケネディ最高裁判事が、高齢を理由に、平成30年7月31日辞任しました。
ロナルド・レーガンアメリカ大統領により1988年、アメリカ合衆国連邦最高裁判所判事に指名され、30年間その職務にありました。
中道派に属していました。
従前、保守派の判事とリベラル派の判事が4対4で拮抗する連邦最高裁において、中道のスタンスを取るケネディの判断がキャスティングボートを握る場合が多かったといわれています。
新たに、保守派と言われるカバノー氏が最高裁判所判事に任命されることによって、アメリカの最高裁判所は、保守派が多数を占めることになります。
保守派・革新派といっても「妊娠中絶」や「銃規制」が争点ですね。
平成28年の大統領選挙は、次期大統領が、任期中に退任予定のアンソニー・ケネディ最高裁判事の後任の判事を指名をするため、たとえトランプ候補は嫌いでも、民主党のヒラリー・クリントン候補に指名されてはかなわないという有権者が多かったといわれています。
なお、カバノー次期最高裁判事については、CNNテレビやニューヨークタイムズなど左派系のマスコミが、カバノー次期最高裁判事に性的暴行疑惑があるとなど報道していましたが、議会の調査の結果、「被害者」が被害日時を特定できず、また、「被害者」が証人としてあげた4名が、いずれも否定するという、とんでもない嘘にすぎないことがわかり、アメリカ議会上院の承認にいたったという経緯です。
日本のマスコミは、CNNテレビやニューヨークタイムズなど左派系のマスコミのとおり報道しますから、カバノー次期最高裁判事に性的暴行疑惑があるというのは全くの虚報に過ぎないということがわからなかったという次第です。
現在にいたるも、日本のメディアは訂正もしていません。
次は、85歳のリベラル派であるルース・ギンズバーグ判事の引退時期についての関心が集まっています。
大腸がんに罹患し、健康上の問題などから、本来なら、とっくの昔に引退していても不思議ではありませんが、引退してしまうと、トランプ大統領が後継判事を指名するので、引退しようにもできないという立場に追い込まれています。