2018年バックナンバー
雑記帳
ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」修理のうえ進水
平成30年11月27日、平成29年8月にタンカーと衝突・損傷し、神奈川県横須賀市にある米軍横須賀基地で修理を受けているイージス艦「ジョン・S・マケイン(USS John S. McCain)」が、進水しました。
ジョン・S・マケインは衝突により船体側面に大きな穴が開き、乗組員10人が死亡しました。
艦長アルフレッド・J・サンチェス中佐は職務怠慢で部下を死なせたという罪状で懲戒と6000ドルの減給という処分を受けて自主退役という処分でした。
ジョン・S・マケイン同艦は米海軍第7艦隊の作戦地域での前方展開戦力を維持するため、大がかりな修理が行われていました。
電子部品の塊ともいえるイージス艦ということから、また、損傷の大きさを考え、修理ではなく廃船にするという見方もあったようですが、修理して再就役させるということになったようです。
米海軍が横須賀に空母や駆逐艦などの母港にした理由は、横須賀で修理やメインテナンスができるからのようです。
確かに、アメリカの軍艦の修理やメインテナンスができるのは、本国アメリカと日本くらいのものでしょう。
アメリカが、いずれ日本を見放すという議論もあります。
韓国などは、最前線という地域にあるという理由でアメリカ軍が駐留しているにすぎませんが、在日アメリカ軍は、アメリカ国外唯一の艦隊司令部を日本の横須賀においています。
在日米軍兵力5万4000人のうち半数が横須賀基地、横田基地、厚木基地、嘉手納基地に駐留し、横須賀基地には空母などの艦船が母港としているほか、日本の海上自衛隊潜水艦の半分がここに停泊しています。
アメリカの海外駐留米軍が同盟国と基地を共有するのは横須賀海軍基地だけです。
日本の戦略的位置は重要です。
中国が、沖縄県の尖閣諸島を局地戦で奪い取るという可能性はありますが、日本のみを攻撃してくるということは想像がつきがたいです。
日本のみを攻撃する利益もありません。
北朝鮮や中国が、韓国を攻撃するという可能性はあります。
もともとは、沖縄の米軍からの出撃を想定していたのですが、距離的にみて山口の方が近いということで、韓国に攻撃があった場合は、岩国基地からF35Bステルス戦闘機戦闘機が飛立ちます。沖縄には、アメリカ海兵隊が駐留していますから、朝鮮半島有事のときは、沖縄の米軍基地から海兵隊が出撃します。
中国が、台湾を攻撃するという可能性もあります。
沖縄の米軍基地からの戦闘機の出撃、アメリカ海兵隊の出撃が予想されます。
距離的に見て、中国による台湾攻撃の時、沖縄に米軍基地がないと台湾を守れません。
グアムだと遠すぎます。
なお、日本の艦船の修理・メインテナンスは、アメリカ本土と並んで優秀ですから、アメリカ本土まで回航させて修理するという必要もないといえます。もちろん、アメリカ本土でも修理する艦船もあります。
ちなみに、横須賀基地は、雇用を生み出しています。