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2019年バックナンバー

雑記帳

大韓航空が日本便を大幅縮小へ・本当の理由は?

 大韓航空は、令和元年8月20日、日韓関係の悪化で韓国と日本を結ぶ便の利用者が減少しているとして、主力路線の釜山・関空の運航を休止するなど、大幅な見直しに踏みきると発表しました。
 
 令和元年9月16日から釜山―関空、11月からは済州・成田、済州・関空を運休し、9月29日から11月16日まで仁川・小松、仁川・鹿児島を運休し、9月26日から10月26日、仁川・旭川は運休します。
 
 このほか、仁川・関空、仁川・福岡、仁川・沖縄なども一定期間減便します。
 
 令和元年8月14日、韓国の二大航空会社である大韓航空とアシアナ航空の令和元年4月期から6月期の実績が発表されました。
 
 令和元年4月期から6月期ですから、日本による輸出管理適正化の前です。
 
 両社とも業界の予想を大きく下回る1000億ウォン(約88億円)台の営業赤字を出しました。
 これに先立ち実績を発表した格安航空会社(LCC)を合わせても、韓国の航空会社8社で令和元年4月期から6月期に黒字を出した所は1社もありませんでした。
 
 繰返しますが、令和元年4月期から6月期ですから、日本による輸出適正化の前です。
 
1 急激な最低賃金引上げやウォン安(燃料の高騰)によるコスト増
2 中国の景気減速による中国新規路線就航計画の頓挫
3 香港のデモ
 という要因がありました。
 
 2と3は「運が悪かったね」というしかないのですが、1は、政権の経済政策のミスです。
 
 令和元年7月期から
4 不買運動による日本への旅行キャンセル
 が加わりました。
 官製デモ、官製不買運動ですから、これまた、政権のミスです。
 
 もともと、大韓航空が令和元年8月20日に整理を発表した路線は、いずれにせよ整理しなければならなかった路線でした。
 
 自殺をしようかどうしようかとためらっている人の足を引っ張って、首を絞めたようなものですね。
 
 韓国に旅行しようとする場合、日航か全日空の利用(大韓航空とアシアナ航空とのコードシェア便は除く。4桁ではなく3桁の番号のついている便)、LCCなら、ピーチ航空の利用をおすすめします。
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