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2019年バックナンバー

雑記帳

黄金比

 「黄金比」をご存じでしょうか。
 
 西洋人にとって、一番美しいと感じる長方形といわれます。
 
 「1:(1+√5)/2」のことで、近似値は1:1.618で、身の回りのものというと、テレホンカード、クレジットカード、名刺などは「黄金比」になっていることが多いようです。
 
 前にお話しした「フィボナッチ数列」の隣同士の数の比をとるとその比が次第に黄金比に近づいていくという性質があります。
 
 古代ギリシアのパルテノン神殿の縦横の比率、パリの凱旋門の高さと真ん中の通抜け部分の高さの比率、ミロのビーナスの顔の縦横などが有名です。
 
 これとは別に「白銀比」があります。
 
 白銀比とは、用紙サイズ(A4なやB5など)や建物などに採用されている比「1:√2」のことで、近似値は1:1.414です。
 
 A4やB5の用紙は、何回折っても、「1:√2」で同形です。ちなみに、A4などはドイツ工業規格が基礎となっていて世界基準、B5などはJISでローカル規格です。
 ドイツに住んでいると、Bサイズの文書は見ません。
 
 日本人は伝統的に、白銀比を好むようで、寺社仏閣の敷地の短辺と長辺の比率、仏像や菩薩の顔の縦横の比率などが有名です。
 
 西洋の方が「ほっそりと」、日本の方が「ふっくらと」した方が美しいと感じるのでしょうか。
 
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