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2019年バックナンバー

雑記帳

北海道新幹線3周年・平成30年度の乗車率24%

 JR北海道の島田修社長は、平成31年3月13日の記者会見で、平成31年3月26日に開業3周年を迎える北海道新幹線(新青森―新函館北斗)の平成30年度(平成31年2月まで)の1日あたり平均乗車人員が約4700人と、前年度を約300人下回ったことを明らかにしました。
 
 平均乗車率も2ポイント低下の24%でした。
 
 開業実質初年度の平成28年度は平均乗車人員約6200人、乗車率32%、平成29年度17年度は約5000人、26%で、年々悪化しています。
 
 島田社長は「初年度に比べ首都圏からの利用がかなり落ち込んだ」「繁忙期と閑散期の季節波動が非常に大きい」と説明しました。
 
 年100億円規模の赤字を計上する新幹線の収支改善のため時速140キロから160キロに引き上げられる青函トンネル内など貨物列車との共用走行区間のさらなる高速化が必要です。
 
 令和12年度末の札幌延伸時には、最高速度320キロを目指すとし「東京―札幌間が4時間半になれば、鉄道利用のシェアを引き上げられる」としています。
 
 なお、北海道新幹線は「無駄」だったという人も多いようです。
 
 経営的には、そうかも知れません。
 
 しかし、国土防衛という点からすると、鉄道が多いにこしたことはありません。
 
 北海道(約548万人)は、あの広い土地に、兵庫県(約557万人)以下の人口しかありません。
 
 兵站維持のためには、空路や海路だけでは不十分です。
 やはり、鉄道による大量輸送は魅力です。
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