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2019年バックナンバー

雑記帳

マンホールのふたはなぜ丸い?

 マンホール(「人孔」とも呼ばれます)のふたには、地方自治体によっていろいろな絵が描かれています。
 
 ところで、マンホールのふたは、たいてい丸いですよね。 
 
 その理由をご存じでしょうか。
 
 マンホールのふたが、マンホールの中に落ちたりしてはずれると、歩行者や自動車にとって大変危険です。
 工事中に落としたり、自動車の振動で動いたりして落ちる可能性があるからです。
 ですから、マンホールの中にふたが落ちないようにしなければなりません。
 
 マンホールを丸くして、ふたを丸く、マンホールと同一サイズ+αにします。
 ふたとなる円は、傾けようが何をしようが、直径より短くなることはなく、マンホールに落ちることはありません。
 
 これだけ説明しても「何のこと?」ということになるかも知れません。しかし、マンホールのふたを四方形にするとします。
 
 マンホールを正方形に、マンホールのふたも正方形にすると、マンホールの対角線は、マンホールのふたの正方形の一辺よりも大きいですから、斜めにすれば落ちます。
 
 三角形、五角形でも同じです。落ちないのは丸だけです。

 もっとも「ルーローの三角形」といって、高さを辺と同じにし、コンパスを使って頂点を中心にして、いわば「丸い三角形」をつくれば、落ちません。

 「ルーローの三角形」は、ロータリーエンジンのピストンの形です。
  五角形、七角形など奇数の正多角形でもOKです。
 
 ただ、そんな、ややこしいことをするより、丸くする方が合理的ですね。
 
 マンホール自体からして、一番丸をつくるのが楽ですし、人間がもぐるときも、角がない丸が楽という考えも出来ます。

 また、マンホールのふたが丸ければ、ふたを転がして運搬できます。現代なら、トラックで運ぶでしょうから同じと言えば同じです。
 
 ただ、マンホールが浅ければ、また、ボルトで留めるなど、振動程度ではずれない工夫をした上で、ふたが四角というのもあります。
 
 ちなみに、大阪市内のマンホールのふたには「大阪城」が書かれているものがあります。
 
 私が住んでいる西宮市のマンホールのふたも、甲子園球場(甲子園球場は、西宮市にあり大阪にはありません。勘違いしている人が多いです)、酒蔵、市章など無難なものが多いのですが、「かえる」が書かれているものがます。
 西宮市の「かえる」はどういう意味があるんでしょうか。
 
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