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2019年バックナンバー

雑記帳

韓国子会社の事業撤退=「司法判断に懸念」-半導体関連のフェローテック

 時事通信社によりますと、半導体関連メーカーのフェローテックホールディングス(本社東京。東京証券取引所JASDAQ市場上場)は、平成31年4月166日、韓国子会社での半導体製造装置部材の開発・製造・販売事業から撤退すると発表しました。
 
 半導体製造装置向け真空シールでは約7割の世界シェアを有しています。
 
 装置関連事業として、真空シール、石英製品、セラミックス製品、CVD-SiC製品、シリコンウエーハ加工など、電子デバイス事業 - サーモモジュール、磁性流体などを製造しています。
 
 クボタ系の会社のようです。
 
 戦前からの企業ではなく、元朝鮮半島出身労働者からの訴訟を受けることはなさそうです。
 
 韓国最高裁は、平成30年10月、元朝鮮半島出身労働者らの訴訟で日本企業に賠償を命じる判決を下し、韓国の司法そのものが、司法の体をなしていないということがわかってしまいました。
 
 全く別の韓国の会社(日系子会社)が、同社の協力メーカーに勤務していた職員らを通じて入手したシリコンカーバイドリングを製造するためのCVD(化学気相成長)設備の図面を盗用して設備を製作した疑いがあるとして、フェローテックの韓国子会社及び同社元従業員3名に対して、営業機密の侵害禁止と損害賠償を求めると主張して民事訴訟を提起したそうです。また、刑事事件も開始されているそうです。
 
 事実関係や真偽はわかりません。
 また、日系の子会社どおしの争いですから、本当に不利な扱いを受けるかどうかはわかりません。いくら韓国の裁判所でも、いずれも日系の原告子会社と被告子会社をともに敗訴させることはないと思います。
 ただし、司法リスクがあるであろうことに間違いはありません。
 
 フェローテックは「昨今の韓国における日系企業に対する司法判断などに鑑みると、司法の独立性が完全に担保されない懸念があり」「潜在的なリスクを現段階で最小化することが最も適切と判断した」と説明しました。
 
 フェローテックは事業撤退により4億円~6億円の損失を見込んでいますが、クボタ系の上場会社なら悠々でしょう。
 
 フェローテックに続く日本企業が続出する可能性があります。
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