2019年バックナンバー
雑記帳
ゼロ・ワン地域の消滅
弁護士増員論の中に「弁護士過疎地域をなくす目的」というのがありました。
裁判所の本庁支部に、必ず1人の弁護士がいるようにするというのが、日弁連の目標でした。
平成29年11月1日、弁護士ゼロ地域は全て解消されました。
弁護士大増員の「唯一」といっていいほどの「功績」(?)でしょうか。
ただ、過疎地では、民事に限れば、サラ金・クレジット問題、消費者被害、交通事故、土地境界、金銭貸借など、ごくごく限られた事件ですから、基本的に「おもしろく」ないでしょうね。私は、絶対行きたくないですね。
「会社事件がない」というのが致命的でしょうか。
ただ、医師の場合は、「無医村」に行くと、自分の病気を診るという医師がいないという点が致命的なのですが、弁護士個人が、裁判所に行くような法的紛争に巻き込まれると言うことは「まれ」でしょう。
どうせ、裁判所は、民事事件についていえば、平日の9時から5時までしか開いていないのですから、「急用」もありません。
また、神戸地方裁判所社支部などは、もちろん裁判官は常駐せず、火曜日民事、金曜日刑事というローテーションですから、弁護士がいてもいなくてもという気はします。
週2回は裁判官が行くのですから「まし」な方でしょう。